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秋風が冷たくなってきた。 そろそろセンブリが咲いただろうと、秋の草花を探しに散策に出かけてきた。
リンドウがあちこちに咲き、黄色に目立つスイランが風に揺れている。 雑草をかき分けて、センブリも白い花を精いっぱい開いていた。 紫色のヤマラッキョウも咲き出し、秋の草花は最終盤の賑わいを迎えようとしていた。
淡く色づき始めた木々の中に入ると、枯れたようなスッと伸びた茎が沢山見つかった。 初めて見るものだ。 「これは何だろう」 茎は生きていて、黒いものが穂先についている。 帰ってから調べると、クロヤツシロランだった。 「来年、花を探してみよう」 近くにも、まだ見ぬ知らないものが沢山あるのだろう。
クロヤツシロラン
花期の茎は地表すれすれの高さ2cmほどで、頂部に1~8個の花を集まって付ける。 オニノヤガラ属の腐生植物。 花期は9月末~10月初旬。 受粉すると花柄が急速に伸びて、30cm以上に伸びる。 花期は、その小ささと落ち葉と同化する色や、落ち葉に埋もれる事などから自生地を知らずに探すのが難しい。
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