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草花などを探して、山道の散策に行ってきた。
撮るものもなく歩いていると、樹液を流す樹が見つかり、ここにオオスズメバチや蝶、甲虫や大きな蟻などが集まっていた。 樹の近くでは、スズメバチが数匹飛び回っていて、刺激しないように短時間だけ、訪れる蝶にレンズを向ける。 スミナガシの真っ赤な口吻が、翅の色にも樹の色にもミスマッチしていて面白い。 ここで観察すれば、沢山の蝶や甲虫にも会えるのだろうが、早々の退散となった。
更に山へ入ると、小さな黒い蝶が目に留まった。 ジャコウアゲハに似ているが、半分くらいの大きさで、翅を開いたまま動かない。 これが噂のアゲハモドキだろう。 ストロー状の口吻はなく、アゲハモドキで間違いない。 飛んで逃げることのないアゲハモドキに、長い時間遊んでもらった。
ジャコウアゲハに良く似たアゲハモドキは、蝶に間違えられることが多い蛾の一種で、擬態しているのだろうと言われている。 ジャコウアゲハより、一回り二回り小さく、翅を開いて止まっている。 ジッとしていることが多いという。 蝶に見られる渦巻ストロー状の口吻は退化して、何も食べないとも言われる。 触角は、雄では櫛歯状で、雌ではほぼ糸状。 雌は昼行性で、雄は夕方活動するといわれるが、ジャコウアゲハのように軽やかに飛び回ることはないようだ。
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