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【一日目】晴 別当出合―(砂防新道)―室堂―白山―室堂
【二日目】晴 室堂―お花松原―室堂―(観光新道)―別当出合
市ノ瀬からシャトルバスで別当出合に行き、身支度を整え出発。 吊橋を渡り整備された歩きやすい山道を登っていく。 天候に恵まれ、休日ともあって登山者が列をなして歩いている。 団体さんや家族連れが目立つ。
酷暑のなか、小休止しながら登っていくと甚之助避難小屋に着いた。 小屋にはトイレや水場もあり、周辺には大勢の登山者が木陰を見つけ休憩をとっていた。 その横をさらに登っていく。 花も次第に増え、ハクサンフウロ、シモツケソウ、ニッコウキスゲなどが山肌を彩っていた。
十二曲の急坂や黒ボコ岩や弥陀ヶ原を経由して4時間余りで室堂平に着いた。 そこは、クロユリやハクサンコザクラ、ミヤマキンバイなどの花が咲き乱れる花園になっていた。 これだけのクロユリを見るのは初めてだった。 今年は雪が多かったため、例年より三週間遅れで咲いていて、今が盛りという。 ラッキーだった。 花園をゆっくり散策し、時間に余裕があるので御前峰に向かうことにした。
多彩な花をめでながら、雪渓とのコントラストの美しい翠ヶ池を通り、ジグザグに山を登っていく。 山頂に着いた時には午後4時を回っていて、景観を楽しむ登山者はまばらだった。 御前峰からは30分ほどで下りることができた。
室堂ビジターセンターは完全予約制で、すし詰め状態になることはなかったが、団体さんのマナーの悪さには閉口した。 夜遅くまで騒いで、まるで宴会場のようだった。(’’;)
翌日は小屋にリュックを置いて、クロユリの群落で知られるお花松原を目指した。
中宮道分岐からは狭くて歩きにくい急坂を下る。 重い荷物を背負って登ってくる人を尊敬と羨望の眼差しで見送りながらヒルバオ雪渓に着いた。 雪渓の上に立つと、晴れているにもかかわらずルートが分からなくなった。 途方にくれていると、左前方から登ってくる人影がみえた。
迷いながらもなんとか目的地に到着。 お花松原の名にふさわしく、驚くほどのクロユリの蕾とアオノツガサクラが山一面を覆っていた。 ここのクロユリは室堂平より一週間遅れで咲くという。 全開すれば見事な花園になることだろう。 クロユリの蕾に心を残しながらもお花松原を後にした。
帰りは池めぐりコースを経由し、花の美しい観光新道をとることにした。 馬のたてがみ一帯は白山随一といわれる高山植物が咲き乱れていた。 多種多様の花々が、赤、白、黄、紫のグラデーションとなって私達を楽しませてくれた。 花に囲まれ、幸せに満ちた時間が流れた―。~☆・:.,;*
このルートは確かに花は美しいが、思いのほか長い下りが続く。 だんだん足が重くなってくる。 お花松原を往復した足には堪えた。この道を上りに使ってる登山者のなかには、リタイヤしたり、ぐずって親を困らせている子供もいた。
さらに急坂を下って、漸く別当出合に着くことができた。 いつも思う事だが、こうして夫婦で山歩きができることを幸せに思う。 我儘な私をいつも気遣ってくれる主人に感謝しながら帰路に着いた。
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