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今年最初の山歩きは、福寿草の自生地、ポンポン山にした。 ポンポン山は、京都府京都市西京区と大阪府高槻市の境界に位置する標高678.9mの山で、山頂脇を東海自然歩道が通過している。 都市近郊の福寿草自生地とはどんなところなのか、訪ねてみた。
今年は例年より2~3週間早く開花しているとのネット情報を入手した。 神戸からだと、東海自然歩道の南側になる高槻市の神峰山寺・本山寺からの道が近いことになるが、どこまで車でいけるかルートもはっきりしない。 本山寺近くに駐車場があるようだが、ナビでも探すことができず、いきあたりばったりを決め込んで出発。
神峰山寺までは迷うこともなくすんなり、ここが目指す駐車場かと思いきや、更に細い道が続いている。 ここから先は林道になっていて、散策のような歩行者が多い。 林道とは言っても舗装されており、道幅が狭いだけ。
神峰山寺駐車場前
本山寺参拝者専用駐車場は思ったよりも広く、先着の車が数台止まっていた。 早速、身支度を整え、歩行開始。 本山寺までの0.9kmは、コンクリートの固い舗装路で歩きにくいが、後は整備された東海自然歩道。
雨上がりの翌日ということもあり、滑りやすいところもあるが、水溜まりになっているところはない。
本山寺参拝者専用駐車場 車はここまで。ポンポン山まで4.4km 本山寺との分岐。参拝は帰りにして右へ
本山寺からは杉や檜の林の中となり変化がなく寂しいが、途中には「高槻の古木」杉の木があり、根元の大きな穴にはかわいい鳥居も祀られていた。
「高槻の古木」杉の木 根元に祀られた祠
ポンポン山の山頂はベンチやテーブルがあり見晴らしも良い。 山頂付近の伐採は、心ないハイカーが地主に無断で違法に行ったものらしい。 あるがままを愛でるハイカーのマナーは、忘れずにおきたい。
ポンポン山山頂の広場 山頂678.9mの表示 山頂からの見晴らし。違法伐採によるもの
福寿草の自生地は、初めての人には判りにくいらしい。 出灰(いずりは)への道を降りないようにとのアドバイスを聞き、先行者についていくことに。 リョウブの丘まで着けば、後は一息。 この丘にもベンチが備えられていて、昼食をとる。
出灰への下り道との分岐 リョウブの丘
福寿草の自生地は案内もなく、管理している「大原野森林公園運営管理協会」の人たちによって監視されている。 この自生地への入域には、届出サインが求められた。
ここ以外の山域は、とても福寿草が自生しそうな様子はないのだが、ぽっかりと別世界が出現したような空間になっている。 管理している人によれば、盗掘もあるようで、場所の案内はしていないとのこと。
見ても欲しいが、心ない人も多いという複雑な心境のようです。 かつては一面に咲いていたという福寿草も、だいぶ少なくなってしまったらしい。
山のマナーだけは守りたいものです。 このHPでは自生地への目印は表示しないことにした。
福寿草自生地 福寿草自生地 福寿草自生地
雪国の鮮やかな黄色の花に比べれば、葉が開き、緑がかった縁取りの花は、きれいさでは勝てませんが、このような場所で自生していることに感動を覚えます。
今が満開となった福寿草 蕾は少なく、花の見頃は今がピーク
帰りは本山寺を参拝。 参詣者もなく寂しい境内ですが、トイレ設備はありがたく、気持ばかりの賽銭をあげて帰ることにした。
本山寺
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