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山ちゃんの晴れたらいいね2009/6/20

夜叉ヶ池山

(写真や地図はクリックすると拡大します)    一覧へ    戻る    花の頁   ルート地図


 以前から一度は登ってみたいと思っていた夜叉ヶ池。 この時季、池の周辺ではニッコウキスゲが咲き、モリアオガエルの卵塊が見られるという。 梅雨のさなか空模様も気になるが、思い切って登ることにした。


   マイカーアクセス

神戸 → (名神高速・北陸自動車道) → 木ノ本IC → (R303) → 池ノ又谷登山口 (所要時間:2時間50分)
 R303からのアクセス道は舗装されているが、最後の10km程は離合困難な幅員の狭い林道で、対向車に注意。
 登山口には完備された駐車場とトイレあり。 (トイレは200mほど手前にある)


コース

池ノ又谷登山口(9時15分発)→幽幻ノ滝(10時15分着)→
     →夜叉ヶ池山(11時着)→夜叉ヶ池(11時20分着)→池ノ又谷登山口(13時15分着)


 登山口から幽幻の滝、昇龍の滝を経由し、ニッコウキスゲの咲く夜叉壁を登りつめると1時間半ほどで稜線に出る。 ここで、キスゲで黄色く染まった斜面をゆっくり眺めたかったが、強風に煽られ身動きが取れない。 夫はやっとの思いで夜叉ヶ池山に登るも、私は風に吹き飛ばされそうなので早々に退散。 先に夜叉ヶ池まで降りて待つことに―。

 森の中にひっそりと佇む夜叉ヶ池。 夜叉姫の悲しい伝説が残るこの池は、思いのほか小さかった。 張り出した木々にはモリアオガエルの卵が鈴なりになっている。 それが遠目に白い花のようにも見える・・・。 湖面は強風のため波立っていたが、池の中にはニホンイモリや固有種のヤシャゲンゴロウ(絶滅危惧種)が生息しているという。 山の上の隔離された環境のなかで子孫を残してきたヤシャゲンゴロウ。 池周辺にはロープや木道が設置され、数名の監視員が環境保護を呼びかけるチラシを配っていた。 ボランティアの人々のこうした活動によって夜叉ヶ池の自然は守られている。

 今回、三周ヶ岳にも足を伸ばしたかったが、強風のため稜線沿いを歩くのは危険と判断し、断念した。 夜叉ヶ池の周辺は若狭から伊勢湾に抜ける強い風の通り道になっている。 厳しい環境ゆえに高山植物の宝庫になっているようだ。 時季をずらせば、シモツケソウやバイケイソウなども見られ、紅葉も美しいと聞く。 機会があれば、もう一度登りたい山の一つとなった。




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