(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 花の頁 登山ルート地図
シャクナゲの群生地で知られる但馬の山、三川山に行ってきました。
マイカーアクセス
自宅(出発 6:30)→(中国道・舞鶴若狭道)→春日IC→R483(北近畿豊岡道)→和田山→ →(R312・R9・R312・R178)→(県道256)→三川権現社(到着 9:15) 所要時間:2時間45分
日帰り登山なので、自宅を早朝に出発し、三川権現駐車場に車を停める。 三川山は、日本海に近く、アクセスに時間を要するためだろうか、連休のさなかにもかかわらず、駐車している車は4~5台のみだった。
登山口に当たる三川権現は、大和の大峰山、伯耆の三徳山と並んで、日本三大権現のひとつである。 毎年この時期、各地から山伏が集まり、護摩供養が行われるようで、この日も関係者による準備が行われていた。
コース
駐車場(9:30)→シャクナゲコース登山口(9:40)→工事道合流(11:45)→三川山山頂(12:00)→ →(昼食)→奥の院コース降口(12:40)→迷う分岐(13:05)→奥の院コース登山口(14:15)→駐車場(14:50)
身支度を整え、シャガの咲く谷筋の道を上流へ向かって歩く。 堰堤を越え左に渡渉するとコースの案内板が見えてくる。 駐車場から10分くらいの行程だが、新緑のなか、清楚で可愛いニリンソウや菫、ヤマルリソウなどの花々が私達の目を楽しませてくれた。
登山道は、正面の急な尾根を登る「しゃくなげコース」と右の沢沿いを登る「奥の院コース」がある。 山岳宗教の行場らしく、どちらも急峻な尾根道だが、私達は幾分緩いと言われる「しゃくなげコース」を選択した。
このコース、のっけからの急斜面。 息を切らしながら登っていくと、ちらほらとシャクナゲが現れ始めた。 シャクナゲは、前回登った比良山系にも見られたが、これだけの群生はあまりお目にかかったことがない。 足元にはイワカガミ、目を転じれば、白い花のタムシバやオオカメノキも咲いている。 急な登りの連続だが、自然林の中に彩られた花々に励まされて歩を進める。 傾斜が緩やかになってくるとシャクナゲは消え、ブナの巨木が目につく。 小鳥の囀りや谷風も心地よかった。 ブナ林を過ぎると、ところどころに残雪が現れる。 このあたりは笹が生い茂り、道が分かりにくいが、残雪の上を登上すればいいようだ。 植林帯を抜け、林道に出ると山頂は近い。
山頂は広々しているが、コンクリートの建物があって味気なく、頂上も判然としない。先着者に教えていただいた三角点は、スギ木立の中に埋まっていた。 なんとも殺風景で、眺望も良いとは言い難く、これならシャクナゲだけを見て帰る人の気持ちも解る気がする。
下りは「奥の院コース」を取る。 建物の裏からスギ林を緩やかに下って行くが、途中からかなりの急斜面となる。 この尾根のシャクナゲは、上りの「しゃくなげコース」よりも花数も多く、色も鮮やかだった。 それにしても、シャクナゲはどうしてこんな岩場を好むのだろう。 険しいところに咲くからこそより美しく感じるのだろうか。 ここにシャクナゲが咲いてなければ、こんな急峻な山に登ることもなかっただろう。 そんなことを考えているうちに、「しゃくなげコース」との合流点に着いた。
車に戻り着替えを済ませ、三川権現社を撮っていると、少し遅れて下山してきた人から声をかけられた。
奥の院コースの判りにくい分岐(ルート地図参照)を間違え、谷筋に下ってシャクナゲコースに戻り引き返したとのこと。 この山は県のガイドブックには載っているものの、修験道のような登山道で、山道に慣れていなければ薦められない。 この後下山した人も皆、険しさはトップクラスに挙げていた。
帰りは時間にも余裕があり、「佐津川に泳ぐこいのぼり」を撮ってみた。
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