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山ちゃんの晴れたらいいね2010/7/23

鳥海山

(写真や地図はクリックすると拡大します)    一覧へ    戻る    花の頁   登山ルート地図


7月21日(水)
 各地に被害をもたらした梅雨が漸く明けた。 関西では梅雨明け10日と言われるような、晴れの安定したお天気が続いている。 本格的な夏山シーズンの到来である。

 東赤石山に登って以来すっかり体力に自信をなくし、一時は “山女(やまじょ)引退”も脳裏を掠めたが、やっぱり山からは離れられない。 高山に咲く花にすっかり魅了されて山に取り憑かれているからだ。 三年前、坐骨神経痛で歩けなくなった時も諦め切れなかったのだから、もう半分病気である。 当然、夫の事をとやかく言える立場にない。 私たちは、似たもの夫婦である。 まだ坐骨神経痛が完治したわけでもないのに、無精に山の花に会いたくなる。 たとえ長い山歩きで筋肉痛になっていても、次の山のことを考えてしまう。 山の魅力とはそういうものなのだろう。

 今回の山行きは、花の名山、鳥海山。 もう三ヶ月も前から計画を温めている。 山形と秋田の県境に位置するため、三泊四日の日程で、夫の実家(月山の麓)を拠点に登る予定だ。

 山形の実家まで車で片道11時間、遠い遠い道程である。 移動時間が長いのも苦であるが、もう一つ立ちはだかるのが山形弁である。 夫の家に初めて行った時、何度も聞き返すのも悪いと思い、笑って誤魔化していたら、夫から「変なところで笑っているよ」と注意を受けた。 あの頃はまるで外国にいるようで強い孤独感に苛まれたものだった。 あれから30年。 神経も随分図太くなり、山形弁の“洪水”の中に身をおいても、さほど緊張することも身構えることもなくなったが、未だ三割近くは理解不能である。 頭の悪い私は、いつになったらその壁を克服できるのだろう。 夫に言わせると「秋田や青森の方が、訛りが強い」というが、こちらからすれば、同じ東北弁なのである。 実際、東北弁は北に行くほど訛りが強くなるようだが、四国生まれの私にとっては、大同小異で、その違いはほとんど分からない。( ̄~ ̄;)?? 山形弁も毎日聞いてれば慣れるのだろうが、数年に一度の帰省ではそれもやむを得ない事なのだと、今は自分自身に言い聞かせている。

7月22日(木) 移動日


 自宅→名神高速→北陸自動車道→日本海東北自動車道→R345→R7→山形自動車道→実家


 少し遠回りになったが、R345からR7にかけての海岸線は、好天に恵まれたのでそれなりに見応えがあった。
 途中、鶴岡の道の駅で岩牡蠣を注文。 2ヶ900円。 ボリュームはあったが、少し塩味が強くて旨みに欠ける感があった。 こんなものなのだろうか? 食中毒が怖くて、生牡蠣を避けてきたので、比較対照することができない。

庭の花
庭の花  (裏も)
庭の花
庭の花
キツリフネ
キツリフネ  (裏も)
ヤマユリ
ヤマユリ  (裏も)

7月23日(金)


 実家 → 山形自動車道 → 鳥海ブルーライン → 鉾立登山口

 山形の朝は涼しくて心地いい。 さすが、月山の麓、空気も水も抜群に美味しい。 これでお天気がよければ最高だが、いかんせん空は曇っている。 不安はあるが、行くしかない。

 朝5時に出発。 鳥海ブルーラインに入る前から雨がポツポツ落ちてきた。 日本海の青い海と鳥海山の青い大地から名づけられたブルーラインが、なんと、ガスで真っ白。(;´д` )  快適なドライブのはずが、全く視界が利かず、「こりゃあ、ホワイトラインか、(気分が)ブルーになるラインか?」 くだらない駄洒落を言いながらも、一番メジャーな登山口、鉾立へ。

鉾立駐車場
鉾立駐車場
鉾立登山口
鉾立登山口
登山口の案内図
登山口の案内図
ガスの中を行く登山者
ガスの中を行く登山者

 遠路はるばる神戸から来たというのに、駐車場も鳥海山もすっぽりガスの中。 空の神様に、日頃の行いを見透かされているようだ。^^ 車内で3時間待てどもガスは晴れない。 引き返す気にもなれず、意を決して登山開始。 途中、小雨が降ったりやんだり、お陰でレインウエアーを着たり脱いだり、忙しい。 視界不良のなか、1時間余り歩くと賽の河原に到着した。 残雪のまわりには、チングルマやコイワカガミ、ベニバナイチゴが咲き誇っているが、流れるガスで霞んで見える。 ガス、ガス、ガスo( _ _ )o

鉾立展望台
鉾立展望台
(裏)登山道では水道工事中
賽の河原近く
賽の河原近く

 
賽の河原の雪渓
賽の河原の雪渓

 
登山した生徒達
この天気で登山した生徒達
(裏)ガスが切れると美しい緑の原


 賽の河原で小休止し、やや勾配のある道を登りつめると、周囲をお花畑に囲まれた御浜に着いた。 ニッコウキスゲやハクサンシャジン、フウロやアザミ等・・今が盛りと咲いているはずの花々が、雨に打たれてうなだれている。 鳥海湖の周囲を歩けど歩けどガスは晴れず、いくら待っても雲散霧消は望めそうにない。 お天気が良ければ、眼下にはブルーの湖が広がり、雪渓と咲き乱れる花々が織り成す絶景に狂喜乱舞しただろうに、返す返す残念でならない。 小屋にて、明日も雨模様との情報・・。 悩んだ末、宿をキャンセルし、退散~残念! 消化不良!

チングルマの花畑
チングルマの花畑
(裏)ニッコウキスゲの花畑
御浜
ここは『御浜』
(裏)花畑もガスで霞む
ガスで霞む花畑
ガスで霞む花畑
(裏も)
ガスで霞む花畑
ガスで霞む花畑
(裏)鳥海湖は方向も判らない
鳥海湖外輪山部の花畑
鳥海湖外輪山部の花畑
(裏)外輪山部のニッコウキスゲ
外輪山部を御浜に
外輪山部を御浜に戻る
(裏)御浜もガスの中
御浜から下山
諦めて御浜から下山

 
賽の河原
人気のない賽の河原
(裏)賽の河原の雪渓

 またひとつリベンジする山が増えた。 信州の山ならともかく、東北となると(夫が)毎日が日曜日になるまで無理かも知れないが、再チャレンジを誓って、山を後にした。


 

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