(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 花の頁 登山ルート地図
山岳紅葉の美しい季節がやってきた。 今回の山行きは、宝剣岳と木曽駒ヶ岳、伊那前岳。 数日前に山小屋を予約していたが、連休初日は雨の予報。 決行か否か前日まで悩んだ末、一日ずらし10日に出発することになった。
マイカーアクセス
自宅 (出発 4:30)→(阪高北神戸線・中国道・名神道・東名道・中央)→
駒ヶ根IC→(県道75)→菅の台バスセンター(到着 8:10) 所要時間:3時間40分
早朝4時半に神戸を出発。 道路が空いていたのもあるが、3時間半の所要時間で菅の台バスセンターに到着した。 いくらなんでも飛ばし過ぎではないか^^
コース
菅の台バスセンター(8:48)→(バス)→しらび平駅(9:18-52)→(駒ケ岳ロープウェイ)→千畳敷駅(9:59)
1日目コース
千畳敷駅(10:07)→乗越浄土(11:00)→宝剣山荘(11:05-42)→宝剣岳(12:00-05)→中岳(12:35)→
→頂上山荘(12:45)→駒ケ岳(13:08)→濃ヶ池分岐(14:17)→濃ヶ池(14:38)→駒飼ノ池(15:27)→宝剣山荘(16:07)
2日目コース
宝剣山荘(6:47)→伊那前岳(7:01)→八合目(7:27)→小屋場(8:36)→
→うどんや峠(9:26)→清水平(9:50)→蛇腹沢登山口(10:29)→北御所登山口(11:13)
駐車場から千畳敷へ
往路は、4年前同様、バスとロープウェイを利用し、山頂駅に降り立つ。
千畳敷駅から宝剣山荘へ
駅前は、紅葉目当ての登山者や観光客で賑わっていた。 千畳敷カールの紅葉は、もう既に終盤を迎えていて、見頃は2300m~2500m付近に移っているようだった。 喧噪の中、カール内の遊歩道を歩き八丁坂と呼ばれる道をジグザグに登りきると、展望のいい乗越浄土にでる。 そこを左に折れると、本日の宿、宝剣山荘がある。
宝剣岳
宿にザックを置き、まずは宝剣岳に向かう。 鎖を頼りに急峻な岩場をよじ登ると、岩頭の頂上に着く。 途中、危険な箇所があり、山登りの経験のない観光客も登っているので、渋滞が起きていたが、往復一時間もあれば登れる山である。 狭い山頂に立つと、千畳敷カールが足下に、眼前には南アルプス連山が一望できるが、10人ほどで満員になるため、ゆっくり眺めてはいられない。 早々に下山する。
宝剣岳から駒ケ岳へ
宝剣岳からは、前回と逆コースで濃ヶ池へ下りたかったが、記憶が曖昧で下り口がわからない。 結局、前回と同ルート、木曽駒ヶ岳を経由して、濃ヶ池を巡るコースをとることになった。 ここからは、ガレ場歩きになるが、以前娘を連れて歩いたコースなので、おぼろげながら記憶がある。 こんもりと盛り上がった中岳を下った鞍部に懐かしい前回の宿、頂上山荘があった。 そこから登り返すと、あっけなく山頂に辿り着く。
駒ケ岳から濃ヶ池へ
手軽に登れる名峰とあって、木曽駒ヶ岳山頂は多くの登山者で賑わっていたが、ガスで展望は全く得られず、記念写真をとって、すぐに北東方面の将棊頭山へ尾根を下る。 ここを歩く人影はまばらで、静かな山歩きができる。 このコース、夏に歩いた時は、コマウスユキソウ群生が見事だったが、今回はウラシマツツジが真紅に彩られて、ハイマツとの美しいコントラストを楽しませてくれた。 馬ノ背をただひたすら歩き、濃ヶ池分岐から右に折り返すように歩くと池畔に着く。
濃ヶ池から宝剣山荘へ
紅葉の斜面に囲まれた濃ヶ池は、佇む人もいない静かな別天地となっていた。 池周辺の紅葉は、ややピークを過ぎていたが、そこから眺める黒川谷の紅葉は素晴らしく、なんとも贅沢な風景が広がっていた。 池からは、ナナカマドやダケカンバに彩られた登山道を登って行く。 行き交う人もいない寂しい山道だが、一度歩いた道なのでさほど不安はない。 メインルートではないせいか、このコースを歩く人は少なく、出会ったのは男性二人だけだった。
辿り着いた宝剣山荘は、大勢の宿泊者で賑わっていた。
二日目 宝剣山荘から伊那前岳を経て下山
翌日は、快晴。 ブログコーナーに載せたような、靴履き違え事件が起きたが、なんとか夫の靴を履いている人を見つけ、事なきを得て?出発することが出来た。
帰路は、伊那前岳からうどんや峠経由で、北御所登山口に下りるコースをとる。 抜けるような青空の下、穏やかな稜線を歩くのは、なんとも気持ちがいいものだ。 眼下に千畳敷カールを見ながら360度の展望を楽しむことが出来る。 遠くに目を転じれば、富士山を始め、南アルプスの山々や八ヶ岳連峰、穂高連峰もくっきりと見える。 紅葉も朝日に映えて美しい。 これぞまさしく山歩きの醍醐味といえる。
うどんや峠経由で北御所登山口への下山
伊那前岳にはロープが張られ、立ち入り禁止になっていたので、南側を巻いて行く。 ここからは下りとなり、七合目の先から樹林帯に入る。 途中、道標がなく分かりにくいところもあったが、天気が良ければ迷うことはない。 このコースも歩く人は少なく、静かな山歩きが楽しめる。
美しいダケカンバやナナカマドの紅葉、木や草の実を眺めながら、ただひたすら下っていくと、林道(蛇腹沢登山口)に出る。 その後、暫く林道歩きが続くが、やがて北御所登山口バス停に到着した。
宿では、靴履き違え事件もあったが、青空の下、秋色に包まれた景観を十分に堪能した山旅だった。
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