(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 花の頁 登山ルート地図
今回の山は5年前にも登ったことのある霊仙山。 関西では花と眺望を楽しめる山として人気があるが、ヤマヒルの多いことでも知られている。 気づかないうちに吸血され血まみれになることもあるようだ。 夫が早速、ヤマヒル忌避剤「ヒル下がりのジョニー」を買ってきた。 一度聞いたら忘れないインパクトのあるネーミングだが、効果のほどはどうだろう。 とにかく“ジョニー”の出番が少ないことを祈りたい。
マイカーアクセス
自宅 (出発 5:00)→(阪高北神戸線,中国道,名神道,北陸道)→米原IC→
→(R21,県道17,榑ヶ畑林道)→榑ヶ畑登山口(到着7:05) 所要時間:2時間05分
前回は、谷山谷から漆ヶ滝コースを歩いたので、今回は榑ヶ畑から霊仙山に登り、西南尾根を下るコースをとる。
榑ヶ畑の駐車場には、作業用と思われる車を含め5台停まっていた。 天気が良いとヤマヒルは少ないとのことだが、念の為“ジョニー”を足元にしっかりスプレーして出発。
コース
榑ヶ畑登山口(7:30)→山小屋「かなや」(7:45)→汗拭峠(7:55)→(休憩5分,2回)→見晴台(8:50-9:05)→
→お猿岩(9:30)→(休憩5分)→お虎ヶ池(9:50)→(休憩5分)→経塚山(10:10-10:15)→霊仙山(10:35-45)→
→霊仙山最高点(11:00-15)→南霊岳(12:15)→(休憩5分,2回) 笹峠(13:35)→廃村・今畑(14:15-20)→
→今畑登山口(14:30)→落合登山口(14:40)→汗拭峠(15:25-30)→榑ヶ畑登山口(15:50)
榑ヶ畑登山口から5合目・見晴台へ
集落跡を通り山小屋「かなや」からジグザグに登ると汗拭き峠。 そこからは標識に従い野猿やシカの鳴き声を聴きながら樹林帯のなかを登っていく。 道は整備されて歩きやすく要所に標識があるので山頂まで迷うことはない。
霊仙山に登るルートはいろいろあるが、この登山道が最もアプローチが短くポピュラなコースのようだ。
それでも今日は朝から体調が悪くピッチが上がらない。 ピッチが上がらないのはいつものことだが、今日は特別身体がだるい。
「(身体が)重そうやな~」と夫。 「背負ってみる?」 「いいわ、重いのわかってるから!」
見晴台から9合目・経塚山へ
あまりの体調不良に「今日はここでリタイヤするわ」と弱音を吐いてしまった。 夫が困惑した表情で、「とにかく暫く休んだら?」と提案。
見晴らし台あたりで10分余り休憩すると少し体調が復活。 スローペースでトボトボと歩き始める。
暫く歩くと琵琶湖を望める展望のいい笹道となり、少し元気が出てきた。 サル岩、お虎ヶ池を右左にみて、やっとこさ経塚山。 経塚山は2回目なのでさほど感動はないが、このあたりは360度の展望が得られる。
経塚山から霊仙山経由霊仙山最高点へ
5年前に来たときと大きく違っているのはイブキトリカブトやアケボノソウなどの花が全く見られないことだ。 咲いているのはボロギクばかりo( _ _ )o シカによる食害が主な理由のようだ。 有毒植物のトリカブトを食べるくらいだからシカが増殖していくのも合点がいく話だ。
経塚山までくると霊仙山も最高点ピークも目前。 一気に登って、最高点ピークで昼食をとる事にした。 山頂付近の気温25~26度だが、風が心地よいので、さほど暑さは感じない。
休んでいると、快晴だった空が次第に雲に覆われてきた。 今日は天気が不安定な様相。 体調もすっかり復活してきたので、予定のコースを早めに下ることにした。
西南尾根を近江展望台へ
西南尾根は、展望は素晴しいが、カルスト地形特有の石灰岩がゴツゴツと突き出しているので歩きにくい。
途中、踏み跡が無くなり右往左往。 カレンフェルトを直進すればよかったものを、錯綜する獣道を上に下に歩き、30分余りのロスをしてしまった。
先行者がいれば分かりやすいが、フクジュソウの咲く季節でもなければ歩く人も少ないルートのようだ。
笹峠・今畑登山口を経て落合登山口へ
近江展望台からは、草地の急斜面を一気に下っていく。 ボロギクばかりのなかにホオズキがそこかしこに見られた。 自生種ではないはず。 あれは今畑の人たちが植えたものだろうか。
今では廃村になっているが、古い民家の庭や畑に沢山のホオズキが植えられていた。
このルートは、標識も目印のテープも殆どないので、ソロでは歩かない方がよさそうだ。
笹峠付近でも立ち往生。 指標に従い歩いたが、またもや道が不明瞭となり薮かきをする羽目に( ´△`) なんとか正規の道に戻ることができたが、迷いやすく荒廃しているところが多いルートだ。
大洞谷から汗拭峠を経て榑ヶ畑登山口へ戻る
落合の集落跡からは、大洞谷沿いに緩やかに登っていく。 途中、南霊岳付近でお会いした二人連れに遭遇。 一人がヤマヒルに吸血されていたので、早速、アルコールと“ジョニー”を噴霧。 持ってきた甲斐があったというもの。 このあたりはヤマヒルの宝庫のようだ。
汗拭き峠まで急勾配のロープ場があるが、厳しいのは5分ほど。 峠からは元来た道を下っていく。
今日は体調不良に加え、あちこちで迷ってタイムロス。 7時間ほどで降りる予定が、1時間半ほどオーバーしてしまった。
最近、マイナーな道を歩くことが多くなったせいか迷い易くなった。 下調べもせず安易な気持ちで歩くと低山でも遭難に繋がる。 準備もさることながら、山に対する畏敬の念と謙虚さを忘れずに慎重に行動したいと思っている。
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