(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 花の頁 登山ルート地図
夏の暑さや天気が安定しないことを良いことに、しばらく遠出をさぼっていたのだが、そろそろ秋のシーズンに備える時期になってきた。
この時期の山選びには悩んでしまうのだが、日帰りできて、そこそこの高さがあって、出来れば行ったことがなくて、紅葉シーズンに登りたいところは外して・・・、と欲張って探してもなかなかないものです。
百名山に数えられていて登っていなかった荒島岳、一度は行っておこうということで、重い腰を上げて登ってきました。
マイカーアクセス
自宅 (出発 4:10) → (六甲北有料・中国道・名神道・北陸道) → 福井IC →
→ (R158) → 元勝原スキー場駐車場 (到着 7:30) 所要時間:3時間20分
早朝の出発は久しぶり、少しでも近い所と考え「中出コース」に入ろうとしたが、道路の分岐が判らない。 結局、予定通りの「勝原コース」駐車場に着いた。
身支度を整え、トイレを済ませて、さあ出発。 登山道入り口の案内に従って先行者の後を追い始める。
コース
駐車場(7:45) → (休5分-2回) → 荒島岳登山口(8:45-50) → 白山ベンチ(9:35-40) →
→ (休5分-2回) → シャクナゲ平(10:40) → 前荒島(11:25) → 荒島岳(11:50-12:25) → 前荒島(12:40) →
→ シャクナゲ平(12:10-15) → 白山ベンチ(13:50) → 荒島岳登山口(14:25) → 駐車場(15:05)
駐車場から荒島岳へ
勝原スキー場のゲレンデ内は、舗装された急な登りから始まる。 舗装された道はリフト上部で終わるが、このリフト、ロープは切れ使われなくなっているようだ。
終わりかけたハギの花やススキが覆うゲレンデ内の道を進むが、日差しを遮るものはなく、風さえ吹かない。 凍らせた水を2リットル以上背負って、少し重くなりかけた身体からは、汗が流れ落ちる。
後から登ってくる方には先に行ってもらいながら、スキー場ゲレンデの最上部までたどり着いた。
ゲレンデ最上部、ここに荒島岳登山口の標がある。 ここからは林の中になり、程なくブナ林が広がり出した。 体は少し楽になるものの、ピッチは上がらない。
登山道に入るとツルアリドオシの赤い実が目につくようになり、ツルリンドウやヤマジノホトトギスも探せるようになる。 露出したブナの根が這っている部分が多いのは気になるのだが・・・。
「トトロの木」という名のついたブナの老木を過ぎ、曇って視界が開けない「白山ベンチ」を越え、延々とブナ林の中の登山道が続く。 このルートには植林帯がなく、美しいブナ林の広がりは見事なものだ。
シャクナゲ平前の鞍部からは丸太階段を2度登ることになる。 ブナ林が切れ、視界が開ければ、そこがシャクナゲ平だった。
シャクナゲ平からいったん少し下り、モチが壁に入る。 ここには滑落注意の看板があり、ガイドブックにも痩せ尾根注意の記載がある。 少し急な登山道ではあるが、灌木やブッシュで隔てられた道では、よほどの悪ふざけでもしない限り危険はなさそうだ。 草が枯れた頃は怖いのでしょう・・・。
モチが壁を越え、稜線に出ると視界が開け、眼下の大野盆地や遠くの峰々が眺められるようになる。 この付近が前荒島と呼ばれるようで荒島岳山頂も視認できるようになった。
登山道にはリンドウが姿を現し、アキノキリンソウとの共生が見られるようになる。 楽しい稜線歩きが山頂まで続く。
荒島岳山頂
昼近くなっていた山頂は賑わっていた。 数人の下山者にすれ違っただけなので、今日の登山者が殆ど集まっていたのでしょう。 山頂のお花畑には、オヤマリンドウやトリカブト、アキノキリンソウやノコンギク、ハクサンフウロも咲き、カメラの格好のモデルになっていた。
山頂から望む白山の姿は超一級品と言われるが、北東方向はあいにくの雲で眺望が利かず残念。 大野盆地を眼下に見渡せただけ、良かったということにしましょう。 ここで、心地よい風を浴びながら昼食をとった。
下山
駐車場へ戻る周回ルートはなく、元来た道を下る。 途中、ミヤマクワガタが木に止まって(止まらせられてかな?)いたが、動きは鈍そうでした。
暑さでバテバテの山登りでした。 ブナ林の美しさを堪能するには、秋のほうが良さそうです。
日帰り登山のできる圏内に一つ山が増えました。 一般道を走る距離が短いのも魅力です。 次の機会は、暑くない時期にしたいものです。
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