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小さな小さなヒナノシャクジョウの花を探しに、山間の水辺を訪ねてきた。
沢山の蝉が出る山道を進むと、うるさいほどの藪蚊やブヨが待ってましたとばかりに襲ってくる。 虫除けスプレーをたっぷりしていて、刺されることはなかったが、払いのけるのが煩わしい。 羽化したての蝉が、顔や体に激突してくることも何度かあった。
石の多い歩き難い山道を辿って着いた山間の池は、訪れる人さえなく静まり返っている。 サギソウが出迎えてくれた水辺には、ミミカキグサなどの小さな花々が、夏の陽射しを楽しむかのように沢山咲いていた。 今年は花の数は多いが、群生が見られずチョッビリ残念。
枯れることのない湧き水の水路を辿り、ヒナノシャクジョウを探すと幾つか見つかる。 この花全体でも1~2cm、先端に咲く黄色の花は2~3mmくらい。 目を近づけて、咲いていることを確認する。 複数開いた花を探したが、どれも一個しか咲いたものがなかった。 辺りを細かく見ていると、ヒナノシャクジョウよりもっと小さいホンゴウソウが目に留まった。 まだ雄花は咲かず、ホンゴウソウの本番はこれからなのだろう。 この花だけは、いつもマクロでと思うのだが、使わないレンズは持たないようにしている。
サワギキョウが咲くころに、もう一度訪れることにしよう。
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