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陽射しが随分和らいで、吹く風には幾分秋の匂いが感じられるようになった。 実りの季節を探しに、久しぶりに逢山峡を歩いてきた。
アクシバが可憐な赤い実を輝かせていた。 この実は食べられるようだが、まだ食したことはない。 ほんのりとした甘味と酸味があるそうだ。 ヤマボウシやタムシバの実も熟して、あちこちに赤い実を振り落としていた。
クサアジサイは花が終わりだし、ヤマジノホトトギスには実が生り始めている。 何年かぶりに出会ったシャクジョウソウも、もう色褪せ実が生りだしていた。 暦はもうすぐ白露、秋はそこまで近づいていて、秋色の草花も足早にやってくるのだろう・・。
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