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淡路島洲本市の南部、由良港の沖に浮かぶ無人島「成ヶ島」、そこは貴重な植物が数多く残る自然の宝庫という。 この成ヶ島で、兵庫県のレッドリストAランクに指定されている「ハマボウ」が開花し、17日には「成ヶ島ハマボウ祭り」が開かれるようだ。
3連休とはいうものの、梅雨明け前で天気予報も不安定。 今日一日天気が持つならと言うことで、今回はいつもと趣向を変え、成ヶ島へ植物観察に行ってきた。
成ヶ島へ
成ヶ島へは渡船を利用する必要があるが、渡船場付近に駐車場はない。 止む無く道路脇に設けられた防潮堤内に入り、その護岸部分に車を停めた。 どうやら、ここを渡船場駐車場と言うようだ。
渡船場から成ヶ島までは百メートル程もあるのだろうか、直ぐ目の前が目的の島になっている。
祭りを翌日に控え、一番船は祭り準備の道具も積んで、定刻より早く出船した。 航行時間は2分程。 この近さでも、橋がないことが植物の保護にも役立っているのでしょう。
成ヶ島散策路に沿って
成ヶ島の特徴は、「兵庫県版レッドデータブック」に登録される多くの希少植物と植生の豊かさとのこと。
散策路に沿って、塩沼地植生、海浜植生、砂丘植生、崖地植生と言った多様な植生を見ることができる。 かつては宿舎もあったという影響か、帰化植物なども点在して生育している。 帰化植物の生育分布はどこにも示されていなくて、何かを調べるのが大変です。
高崎まで
散策路の南端を過ぎると、道は見当たらなくなる。 後で案内図を良く見ると立ち入らない方が良かったようだが、荒地を歩くのはお手のもの、看板らしきものもなく高崎まで行ってみた。
この部分は陽射しを遮るものもなく、防潮堤が続くだけで植生変化も見られない。 高崎の登り口から引き返した。 浜風が吹いて暑さは凌げたが、看板の注意書きには従った方が良いところです。
成山
成山山頂の展望台からは「淡路橋立」とも呼ばれる成ヶ島や紀淡海峡を一望することができた。
陽射しを避けて、山上広場の休憩所で早めの昼食を摂る。 蒸し暑い日だったが、心地よい風が吹き抜けて昼寝には持って来い・・・。 昼寝と言うわけにもいかず、帰ることにした。 成山の散策路は薄暗い木立の中に設けられていて、10分程で下ってしまう。
帰りの渡船も一時間に一本。 桟橋で定刻前に待てば良いことになっていたが、集まった人が数人いて、帰りも定刻よりかなり早く迎えに来てくれた。
乗船する人さえいれば、不定期に運航するおおらかさが良いですね。
洲本城跡
帰路、時間はたっぷりあり、ついでに洲本城跡へ寄ってきた。
見応えするものは少ないが、散策には良さそうです。 模擬天守だけは近くで見ると興ざめで、城下から見るだけにした方が良いのかな・・・。
今日一日帽子は被っていたが、首筋を焼いたのか、帰宅してみると少し頭が重かった。 これからの季節は、忘れずに首筋を蔽わないといけないですね。
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