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花の島としてどのガイドブックにも登場する「北の礼文島」と「新潟の佐渡島」。 佐渡は海流の影響などにより多種の花々が咲き、別名「花の島」とも言われている。 山野草が一斉に開花するこの時期に、連休を利用して「佐渡島」を訪れた。
神戸から新潟までは高速道路で約650km・車で約8時間、早朝に出発して昼過ぎに到着。 新潟港から両津港までは、ジェットホイルで1時間。 東京からは日帰りも可能とのことだが、関西からのアクセスは不便で、遠い北の地になっている。 佐渡は思いのほか暑く、装備がいらない有難さはあったが、霞が強く遠望は期待できなかった。
ドンデン高原
「ドンデン高原」は豊富な山野草・高山植物が多く自生し「花の百名山」にも数えられる。 ドンデン山の最高峰は尻立山で、 春には「カタクリ」や「シラネアオイ」をはじめ、多種多様の山野草が一斉に開花し、山上の花の楽園となる。
両津港からドンデン高原までは、事前予約制で1日2往復の「ドンデンライナー」が運行されている。
この日は平日でもあり、乗客は5人のみ。 アオネバ登山口から2人乗り込んだが、人が少ないのは幸運だった。 ガイド地図の所要時間は、アオネバ登山口からドンデン山荘まで約3時間。 バスの時間に制約があり5時間しか取れないが、逆コースを辿り、花を愛でながら写真を撮る時間をたっぷりとることにした。
ドンデン山荘からトレッキングコースに足を踏み入れると、すぐに「カタクリ」「キクザキイチゲ」などが出迎えてくれた。 尻立山へのなだらかな登り道には、放牧地の草原が点在し、「アマナ」の大群落が咲き誇っていた。
「ドンデン池」は周囲がまだ雪に覆われていて、やっとザゼンソウが咲き始めたところだった。 近くの草原にも「アマナ」が一面に咲いており、湿地には「水芭蕉」が見頃を迎えていた。 ここからのコースには「カタクリ」「キクザキイチゲ」が至る所に咲いており、自然と歩みも遅くなってしまう。
佐渡縦貫線に近付く頃には、ピンク・白・縁取りなど、変化にとんだ色合いの「オオミスミソウ」(雪割草)が私たちの目を楽しませてくれた。 「アオネバ十字路」付近からは、ブヨが纏わりつくようになり、これには辟易した。 水の綺麗なところでしかブヨには遇えないと聞くので、歓迎されていたのでしょうか。
アオネバ渓谷に入ると、ここからは「シラネアオイ」の大群落。 淡い青紫の花が、あたり一面見事に咲いていた。 他の花が霞んでしまうほど、優美な気品を備えている。 「ユブ」から「落合」まで下る付近は、「ニリンソウ」の大群落がこれまた見事な景観を見せてくれた。
「落合」からはなだらかな道だが、帰りのバス時間が気になり、道草をせずに「ドンデン登山口」までたどり着いた。
全行程約4時間。花に見とれて倍近い時間がかかってしまった。一日居ても飽きないほど、このコースは素晴らしい花の道でした。時間を気にせずにゆっくり回るためには、車(マイカー)で乗込むのが良いようです。
佐渡金山
徳川三百年の財政を支え、発掘後約四百年にもわたって採掘がおこなわれたところで、今はコンピュータロボットたちが働き、江戸時代の金山を再現している。
388年間に採掘した金の量は78トンで、平成元年3月に採掘が中止された。 内部は寒いくらいで、薄着はつらいかも。
金山のシンボルで徳川時代初期の露頭掘跡が「道遊の割戸(どうゆうのわれと)」。
割戸の深さは約74m、幅は約30mで、山頂から断崖絶壁を成すこのような採掘跡は世界的にも極めて珍しいとのことです。
「佐渡奉行所」復元したものを一般公開している。
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