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二日目は、紅葉ポイントを歩き、三ノ池を目指す。 天気の崩れる予報が出ており、午前中に下山することにした。
さすがに山の朝は寒く、霜柱も降りていた。 あいにく御来光は拝めなかったが、雲海から抜け出た中央アルプスの山々が美しかった。
八合目から山腹を辿る三ノ池方面へのルートは、紅葉の絶景ポイントが続く。 緑のハイマツとナナカマドやダテカンバの色鮮やかな紅葉とのコントラストが美しい。 立ち枯れた白骨木もアクセントとなって景観を引き立てている。
このルートは紅葉のビューポイントが多く、思いのほか時間がかかってしまった。
三ノ池から、五ノ池、四ノ池を巡るルートを周回。 この一帯は鮮やかなクサモミジに彩られていた。
素早い動きでなかなか撮ることができなかったホシガラスが、クロマメノキの実を啄ばみに眼前に姿を見せてくれた。 ほんの数秒ではあったが、一瞬、顔を上げてくれたのはラッキーだった。
ここからは足早に女人堂に戻り、宿の奥方が入れてくれたコーヒーの香りを楽しむ。 山のコーヒーはいつも格別で、今回も道具一式を背負ってきていたが、ついに使うことはなかった。 サブザックを畳み、昼過ぎには雨に当たることもなく下山。 車が走り出すと同時に、ぽつぽつと雨が降り出し、御嶽山も雲に隠れて、山頂は本降りになっている気配だった。
この日は、観光バスのツアー客や多くの登山者が八合目を目指していたが、不十分な装備のまま登るのは無謀だったのではないだろうか。 紅葉を愛でることもなくゴンドラで引き返すことになりそうな予感で気の毒でもあった。
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