(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 実の頁
日帰りで紅葉の大山を歩いてきました。
中国地方の最高峰で、裾野の雄大さと山容の美しさから伯耆富士(ホウキフジ)と呼ばれる大山。 例年、11月初旬に紅葉のピークを迎えるようだが、この時期になると初冠雪が気になる。 雪を被った大山も美しいが、登って楽しむ紅葉の季節は10月と聞く。 混雑も予想されるが、10月最後の週末に登頂することにした。
神戸を早朝に出発。 大山には8時半に到着したが、登山口の駐車場は既に満車状態。 仕方なく大駐車場へ。
この日の天気は曇時々晴。 山頂は雲に覆われていたが、登頂のころには美しい展望が得られることを期待し、夏山登山コースを登り始める。 この登山道は、よく整備された丸太階段が登り口から延々と続いていた。 尾根伝いに設けられた道は、一直線に山頂を目指すロス無し道。 自分のペースを掴むのに時間がかかる。 ブナやミズナラなどの黄葉を楽しみながらゆっくりと登ることにした。 このあたりは黄葉樹が多いが、高度が増すにつれ、カエデやオオカメノキ、ナナカマドなど赤く色づく木々も見られ、紅葉の色合いを楽しむことが出来た。
六合目が近づくと周辺の木々は次第に低木となり展望が開けてくる。 避難小屋の前では多くの登山者が北壁の眺望を楽しみながら休憩をとっていた。 宝珠山、三鈷峰の上部は雲に隠れていたが、眼下には紅葉に彩られた元谷を望むことができた。 暫く展望を楽しんだ後、再び山頂を目指し、登行を続けていくと、ますます展望がよくなってくる。 少し霞んではいたが、日本海や弓ヶ浜まで続く裾野の眺望も楽しむことができた。
八合目付近からはダイセンキャラボクの林が広がり、植生保護と侵食防止のため木道が設置されている。 ここまでくれば長く苦しい登りから解放されて山頂まではもう一息。 頂上に続く緩やかな木道を歩いていくと頂上避難小屋が見えてくる。
昼食は頂上避難小屋を利用。 寒さを凌げるこの小屋は非常に有り難かった。 山頂は風が強く体感温度はかなり低い。 景観をじっくり楽しみたかったが、長居せずに下山することにした。
下りは北壁を眺めながら紅葉の美しい元谷ルートを辿った。 行者谷別れからは、つづら折れを一気に下り、元谷で紅葉を愛でながら小休止。 北壁をバックにしたブナ林のなかに、赤く色づいた木々が彩りを添えて美しい。 大山を良く知る人が、一番の見頃はあと一週間先だと教えてくれた。
好天に恵まれ、紅葉の盛りに山歩きができれば最高だが、神戸からだとそれもままならない。
帰る途中、大山のビューポイントである鍵掛峠にも立ち寄ったが、ここからの紅葉もまだ少し早かったようだ。
久しぶりの急坂の登りで足の疲れがでた。 筋肉痛を擦りながら、次の予定を練っている。
|