トップ頁へ
トップ頁へ
山ちゃんの晴れたらいいね2010/5/5

笠形山(播磨富士)

(写真や地図はクリックすると拡大します)    一覧へ    戻る    花の頁   登山ルート地図


 初夏のような陽気の中、アカヤシオ(アケボノツツジ)の咲く笠形山に行ってきました。
 5月5日は、連休最後の休み。 夫は六甲山単独行、私は家でのんびりする予定が、アカヤシオの花がピークを迎えているとの情報を得て、急遽笠形山に登ることになった。


 マイカーアクセス

自宅 (出発 7:30)→(中国道)→滝野社IC→R175・R427→中区安楽田・加美区山野部→
     →(県道143)→大屋→笠形山登山道・龍ヶ瀧コース口 (到着 8:55)   所要時間:1時間25分


 笠形山への登山口は三つあるが、自宅から一番近いと思われる、多可町大家にある「龍が瀧登山口」を選択。 途中、「ネイチャーパークかさがた」でトイレを拝借。 そこに立派な駐車場があり停めようとしたら、地元の方から「ここから5分ほど走れば、林道終点に登山口があり、そこにも停められるよ」と教えられる。 林道終点には6~7台分の駐車スペースがあり、簡易トイレもあった。


 コース

笠形山登山道・龍ヶ瀧コース口(9:00)→天邪鬼の力水(9:35)→龍の背(10:15)→笠形山山頂(10:40)→
  →(昼食)→笠形山山頂(11:20)→天邪鬼の力水(12:00)→笠形山登山道・龍ヶ瀧コース駐車場(12:50)


 登山口からは、スギ林の中を谷筋に沿って遡上。 登山道はよく整備され歩きやすい。 渓流の岩肌には黄色いヒメレンゲ、登山道脇には可愛いフデリンドウやヤマルリソウの花々が彩りを添えていた。 歩を進め、勝負滝や龍ヶ滝を経て渡渉を2~3度繰り返すと、クリンソウの保護地に到着。 咲き始めたばかりのピンクの花は、沢近くの小さな湿地に有刺鉄線で囲まれていた。 ここまでしなければ、守れないクリンソウ。 山歩きをしていると、いつもこんな悲しい現状に直面する。

龍ヶ瀧コース登山口
龍ヶ瀧コース登山口
炭焼窯跡
炭焼窯跡
勝負瀧
勝負瀧
ヒメレンゲ
ヒメレンゲ
>龍ヶ瀧
龍ヶ瀧
馬の足跡
馬の足跡
クリンソウ自生地
クリンソウ自生地
クリンソウ
クリンソウ


 クリンソウ保護地から5分ほどで大幹線林道にでる。 林道を横切り、また登山道に戻り、更に沢道を進む。 20度を越す気温に、少々バテ気味で歩いていると、「天邪鬼の力水」に到着した。 登山道にこうした水場があるのは有難い。 この名水でたっぷり喉を潤し、ここで小休止。

大幹線林道を越える
大幹線林道を越える
天邪鬼の力水
天邪鬼の力水
天邪鬼の力水
天邪鬼の力水


 ここからは谷を離れて尾根を歩く。 九十九折れの登山道をただひたすら登上。 鎖場は二箇所あるが、さほど険しくない。 「天邪鬼の挽岩」あたりからアカヤシオがちらほら現れ始めた。 昨年、西赤石山で見たアケボノツツジと同じ花のようだが、花柄に腺毛があるのがアカヤシオで、無いのがアケボノツツジと聞く。 登山ガイドには「アケボノツツジ」と記されているが、山頂で出会ったこの山に詳しい方は「アカヤシオ」だと主張される。 笠形山の花は、「アカヤシオ」か「アケボノツツジ」か、いったいどっちなのだろう。 それとも混在してるのか。 一花手に取って見ると、腺毛があるような気もするが、花の同定は、やはり素人には難しすぎる。

ロープ場
ロープ場
(裏)山頂まで30分?
下れば入相山へ
下れば入相山への縦走路
(裏)平坦部に出る
龍の背
龍の背

 
岩の間を通り抜ける
岩の間を通り抜ける

 
天邪鬼の挽岩部から
天邪鬼の挽岩部(裏)から
立岩の先端だけが見える
アカヤシオ
アカヤシオに出会えた
(裏)ここを抜ければ山頂
アカヤシオ
アカヤシオ
(裏)山頂の笹藪にもアカヤシオが
笠形山山頂
笠形山山頂 939m
(裏)笠形山山頂 939m から


 花は、若干ピークを過ぎた感はあったが、まだまだ楽しめそうである。 以前はもう少し群生していたようだが、景観を良くしようと、誰かが山頂付近の木々を伐採し、大切なアカヤシオまで切ってしまったようだ。 元の状態に回復するのにどれだけの歳月を要することだろう。 確かに景観が良いに越したことはないが、大多数のハイカーは、どんな山でもあるがままに受け入れたいと思っている。 アカヤシオを楽しみに登ってきた者にとって、それが悪意のない行為ではあっても、残念でならない。

 笠形山の山頂は、程よい広さで、東屋が二つとベンチが設けられていた。 展望はよさそうだが、木陰がないのでとにかく暑い。 東屋は、登山者が暑さを凌げるよう、地元の方が設置したのだろう。 その存在はとても有難かった。

 360度遮るものもない山頂なので、天候に恵まれれば、但馬や丹波の連山・四国の方まで一望できるようだが、この時期、霞か黄砂か?遠望は期待できない。 山々は白く霞んで見えた。

アカヤシオ
笠形山山頂の「アカヤシオ」
アカヤシオ
笠形山山頂の「アカヤシオ」
龍ヶ瀧コース側の笹藪
龍ヶ瀧コース側の笹藪
二重ヶ瀧
二重ヶ瀧全体
(裏)二重ヶ瀧(下部)


 今回の目的はアカヤシオ。 丸みを帯びて優しい薄紅色をしたこの花に、出会えただけでも満足だ。 数あるツツジの中でも一番心引かれる花である。 暫し花を愛で、その後は東屋で先着者の一人と山談義をして楽しんだ。 その方から「もうすぐ団体さんが登ってくる」との情報も頂いたので、長居をせず、早めに昼食を済ませ下山した。
                          (下山は同ルート)

 整備された登山道や東屋、クリンソウの保護等、笠形山が地元の方にとても愛されている山だということが理解できた。


 

トップ頁へトップ頁へ   一覧へ    戻る    花の頁   登山ルート地図
 
頁カウンターNETカウンター山ちゃんのときどきホームページ  リンク等はご自由にどうぞ。