(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 花の頁 登山ルート地図
夏風邪をこじらせていた“運転手”の体調も、漸く復活してきた。 そろそろ、山に登りたいが、まだまだ残暑が厳しい。 どこに登っても暑さとの戦いは免れそうにないが、以前から一度登ってみたかった山、あの冒険家植村直己が愛した山でもある蘇武岳に登ることにした。
登山コースは何本かあるようだが、阿瀬渓谷を遡り、金山峠に出て稜線を北上するコースを選択。 いくつもの滝や廃村跡を辿る面白そうなコースである。
マイカーアクセス
自宅(出発4:35)→(六甲北有料・中国道・播但連絡道)→朝来IC→(県道70・県道6)→
→(R9・R312・R482)→(県道259)→阿瀬渓谷第一駐車場(到着6:50) 所要時間:2時間15分
コース
駐車場(7:05)→思案橋(7:30)→金山不動尊(8:05)→金山廃村(8:25)→金山峠(9:30)→蘇武岳(11:25)→
→蘇道見晴台(11:45-12:00)→金山峠(12:45)→金山廃村(13:30)→金山不動尊(13:55)→思案橋(14:20)→駐車場(14:40)
駐車場から金山廃村
早朝4時半過ぎ、阿瀬渓谷を目指して出発。 渓谷手前の発電所付近の広い駐車場に車を停める。 暑い時期とあってか、停めている車は一台もない。 ちょっと不安になりながらも身支度をして歩き始めると次々に滝が現れる。 紅葉のシーズンにはさぞかし美しいことだろう思いながら、渓谷を左、右に見ながら遡上。 金山峠までは、倒木やイノシシが掘った穴、勾配のきついところもあるが、比較的歩きやすい道が続く。 案内板も随所にあり、迷うところはない。
金山廃村
途中、金山廃村の東屋で小休止。 その横の 案内板 には、金山の歴史が記されていて、当時の小学校の写真などが掲示されていた。 付近には、人家の痕跡と思われる石積みやストーブ、風呂釜など、往時の生活を偲ばせるものも残っていた。 こんな山のなかでは、随分と不自由な生活を強いられたことだろう。 記録では、S37年12月に村の歴史が閉じられたとあった。
金山廃村から金山峠
金山廃村から満願滝を左に見て杉林を抜けると金山峠に到着。 蘇武岳登山口のお地蔵さんの前でエネルギー補給をする。
金山峠から蘇武岳
ここからは、いきなり急登となるが、暫く歩くと尾根道にでる。 あとは、アップダウンを繰り返しながら登っていく。 季節がよければ、さほど苦にならない道なのに、暑さでまたもやペースが上がらない。 夫から次第に遅れをとる。 風邪からすっかり復活した夫。 「風邪を引いてるぐらいが(歩調が)丁度いいかな」と嫌味をいう。 私も負けじと「それじゃー、ずっと風邪引いてたら」と反撃する。 そんないつもの応酬を繰り返しながら二時間近く歩いただろうか、漸く山頂に到着した。
蘇武岳から蘇道展望デッキ
山頂は展望の良い草の広場となっているが、遮るものもなく、暑くて立っていられない。 早々に退散。 山頂より10分ほど下った林道脇の東屋で、昼食を摂る。 そこには展望デッキもあり、山名や地名が記されている パノラマ写真 も置かれていた。 天気がよければ植村直己が愛した但馬の山々も一望できるが、残念ながら霞んでいて遠望は出来なかった。
下山は、時間短縮のため、金山峠までは林道を歩く。 その後は往路と同ルートをとる。
娘から「こんな暑い日に、山歩きなんて尋常じゃない」と言われたが、ご尤もな話である。
先週の蓬莱狭でもタヌキ一匹会わなかったし、今回も出会ったのは、カップル一組だけだった。 私達とて、できればこんな残暑のなかを歩きたくはない。 爽やかな秋風を受けて歩く日は一体いつ来るのだろう。
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