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山ちゃんの晴れたらいいね2011/4/8-10

屋久島

(写真や地図はクリックすると拡大します)    一覧へ    戻る   縄文杉トレッキングへ


伊丹空港10時20分の直行便で小さな屋久島空港に降り立つ。 屋久島は新緑の美しい季節を迎えていた。

久しぶりの南国。 もう覚えていないが、沖縄以来だろうか。 初めて踏む屋久島の地に二人して興味津々ヾヽ(*^。^*)ノ ~♪

空港には亜熱帯の樹木が並び、道路沿いには色鮮やかなツツジの花が咲き、ノボタンやハイビスカスなど濃い色彩の花が目立つ。 「南国だね!」
タクシーの窓から眺める南国の地は、見るものすべてが新鮮に映る。
今にも雨が降りそうな曇天だが、テンションは・・・かなり高めである♪ (*‘▽’)

とりあえずホテルに向かいチェックイン。 まだ12時30分。 小雨が降ったり止んだりしているが、ホテルで時間を潰すのは勿体無いので、レンタカーで島を周回することにした。

都合よく、ホテル前にレンタカーショップがあった。
「まだどこに行くとも決めてないんですけど・・。」 不安気に見えたのか、「大丈夫ですよ。 島からは出られませんから。」 「確かに・・(-^〇^-) 」 ロードマップを見てもさほど迷うところはなさそうだ。 島はゆっくり運転して3時間ほどで回れると言う。

お勧めのコースを聞き、ロードマップを手に、出発。 まずは、二大滝と中間ガジュマル群に向かう。


千尋の滝
千尋の滝 (裏)拡大
千尋の滝

屋久島の中でも最も壮大な景観を誇るのが“千尋の滝”。
ここには駐車場もトイレも完備されているが、滝観瀑やトイレ清掃協力金が要る。

滝は展望台からしか見られない、いわゆる遠望の滝であるが、66mの高さからV字谷を一気に流れる様は圧巻である。

帰りに、お腹が空いていたので、滝入り口にある小さな売店で「かからんだんご」という蓬餅を買った。 聞けば「かからん」とはサルトリイバラの葉っぱのことだという。 愛媛の田舎でもお餅を作る時は必ずこの葉っぱを使っている。 食べてみると、あんこが入ってなくて甘めの味付けになっていた。 「微妙な味やな~」と言いながらも、お腹が空いていたのでぺろっと平らげたが、美味しいとは言い難かった。




中間ガジュマル

右往左往しながら次の目的地、中間ガジュマル群に到着。
ガジュマルは、熱帯に分布するクワ科の常緑高木で、中間橋付近には島内最大の巨木がある。 なかでも樹齢300年を超えるというアーチ状のガジュマルは、車1台が楽に通れるほどの大きさを誇っている。
ガジュマルといえば沖縄が有名だが、屋久島が自生地の北限のようだ。

中間ガジュマル
中間ガジュマル
(裏)拡大
中間ガジュマル
中間ガジュマル(川向いから)

 
ガジュマル
ガジュマル

 
シロノセンダングサ
シロノセンダングサ
(裏)ヒナギキョウ
大川の滝
大川の滝 (裏) 縦
タツナミソウの仲間
タツナミソウの仲間 (裏)拡大


大川の滝


屋久島最大の滝“大川の滝”は、中間ガジュマルから車で10分程のところに位置している。 「日本の滝100選」にも選出された滝で、高さ88mの断崖から清流がダイナミックに落下するのを身近で見ることができるため迫力満点である。 今まで本州でいろいろな滝を見てきたが、この滝はお勧め。 一見の価値がある。






西部林道

ヤクシカ
ヤクシカ

その後、島の外周道路で唯一世界遺産の登録されてるエリア、西部林道へと車を走らせる。

西部林道は幅員が狭くカーブが多いので運転には注意が必要だが、途中ヤクザルやヤクシカを頻繁に目にすることができた。 サルもシカも人や車慣れしていて、かなり近づかないと逃げていかない。 だが、それも良し悪し。 野性動物との出会いは心和むが、やはり人間との距離感は必要である。 ちょっぴり複雑な心境になりながら曲がるくねった道を走行していく。

この西部林道、運転には気を使うが、海岸線が美しくドライブにはうってつけ。 だが、今日は晴天は望めそうにない。 明日に期待を繋ぎ、本日の最終目的地・白谷雲水峡に向かう。


白谷雲水峡

宮之浦から白谷雲水峡までは、二車線の整備された道が続いていて走りやすい。 山を遠望すると、ややピークは過ぎているが山桜が一面に咲いている。 連なる山々も萌黄色に染まって美しい。 「美しい島だね♪」 屋久島が、私たちを優しく迎えてくれている気がした。


宮之浦から車で30分ほど走っただろうか。 もう既に午後4時。 あまり余裕がないので、受付で協力金と言う名の入園料を払って登り始める。 大小多数の滝が点在する清流エリアを上っていくと大きな岩「憩いの大岩」が現れた。 「すごい大きな岩だね!!・・・」 美しい岩肌に感嘆しながらここを越えるとすぐ「二代杉」、次は「飛流おとし」見ごたえのある景観が続く。 整備された遊歩道を少し登ると「二代大杉」に着いた。 もう4時半を廻っていて辺りに人影はなくなっている。 ここまで来たら「弥生杉」にも寄りたい。 空模様も怪しくなり、薄暗くもなってきたので、大急ぎで「弥生杉コース」を一回り。

白谷雲水峡入口部
白谷雲水峡入口部

 
憩いの大岩
憩いの大岩

 
憩いの大岩から
憩いの大岩から振返る
(裏)憩いの大岩
二代杉
二代杉

 
飛流おとし
飛流おとし (裏も)
サツマイナモリ
サツマイナモリ
苔むした岩
苔むした岩
ヤクシマテンナンショウ
ヤクシマテンナンショウ
飛流おとし
飛流おとし
二代大杉
二代大杉 (裏も)
弥生杉
弥生杉
弥生杉
弥生杉


駐車場に戻った時には5時近くになっていた。 私たちが最後の客のようだ。 レンタカーの貸渡時間は6時まで。 雨も降り出したので急ピッチで戻ってきた。

因みに軽乗用車を半日借りて、¥4,100(基本料金+免責保証)+使用したガソリン代
島内には、レンタカーショップが多い。 バスの便が少なく、タクシーも割高なので、観光するならレンタカーを利用する方が、時間とコストの両面でお得かも。





    二日目は、縄文杉トレッキング。 山歩記参照。





三日目、5時半起床。 縄文杉トレッキングで7時間余歩いた後だが、足の張りも痛みも全くない。
「これなら今から宮之浦岳に登れそうだね」とちょっと強がってみたが、実際に登ろうと誘われたら断るだろう^^ なぜなら宮之浦岳は縄文杉同様、往復するのに丸一日かかることを知っているからだ。

1800mを超える山々が屹立する屋久島の最高峰、宮之浦岳(1936m)は、九州の最高峰でもあり、日本百名山にも選ばれている。 花期の5月末~6月上旬にはヤクシマシャクナゲが美しいようだが、ガイド本を見ると登山口から9時間半のコースとなっている。

名残惜しいが、今日は神戸に帰らなければならない。 宮之浦岳は、次来るときのためにとっておこう。
あと一週間くらいここに居たい気持ちだが、いつまでも居座るわけにもいかない。 夫も仕事が気になるようだ。 さあ、帰り支度だ。



散策

チェックアウトして、出発まで近くの海岸線を時間つぶしがてら散策。 汗ばむような陽気のなか、最後の一歩まで屋久島を楽しんできた。

マツバウンラン
マツバウンラン (裏は群生)
イワタイゲキ
イワタイゲキ (裏も)
ハマエンドウ
ハマエンドウ (裏も)
安房の海岸
安房の海岸 (裏も)
ハマダイコン
ハマダイコン (裏)拡大
安房の海岸
安房の海岸
ゲンゲ
ゲンゲ (裏も)
ゲンゲ
ゲンゲ (裏も)
ノアザミ
ノアザミ
ツツジ
ツツジ
ツツジ
ツツジ (裏も)
サクラツツジ
サクラツツジ
 
屋久島グリーンホテル
屋久島グリーンホテル
ホテルの庭から
ホテルの庭からの景観

帰りのタクシーで、「綺麗な島ですね」と話しかけると、「屋久島には紅葉がないので、今が一番綺麗な季節ですよ」と教えてくれた。 島の木は、殆どが常緑樹なので、紅葉する木が少ないようだ。

屋久島は想像通りの緑豊かな美しい島だった。 島の人たちも素朴で親切な印象を持った。 今度いつ来れるかわからない。 島の風景をしっかり目と胸に焼き付けて帰路についた。


それにしても島というものは、どこへ行ってもお金がかかる。 礼文利尻島ほどではないが、大散財をしてしまった。 明日からまた生活を切り詰めなくては^^





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