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暫く歩いていないので(夫は東六甲を歩いていますが・・)今回は近くの低山で足慣らし。 「播磨国風土記」にも「奈具佐山」として登場する播磨の名山、七種山を歩いてきた。
マイカーアクセス
自宅(出発 7:20) → (六甲北有料・中国道・播但連絡有料) → 福崎北IC →
→ (R312・県道405・406) → なぐさの森駐車場(到着 8:40) 所要時間:1時間20分
周回コースなので、福崎町青少年野外活動センター横にある登山者専用のなぐさの森駐車場に車を止め、ここを拠点に歩き始める。
コース
駐車場(8:50) → 送電鉄塔(9:30) → 奥山(10:00) → 七種槍(11:00-05) → 小滝林道分岐(11:40) →
→ 町境尾根(12:10-35) → 七種山(13:00-20) → 七種滝(13:50) → 旧作門寺山門(14:10) → 駐車場(14:40)
青少年野外活動センターから七種槍へ
七種池(田口奥池)のフェンスを開け、畔の遊歩道を右に少し回りこむと、七種槍の指標が現れる。
見上げた先は、急斜面。 これぐらいの登りは過去にいくらでも経験しているが、のっけからの直登はやはり足に堪える。 「九十九折れになってたらいいのに」と、ちょっと弱音を吐く。
それでも、登路は明るい潅木帯のなかにあり、登るにつれ眺望もよくなっていくので、次第に気分も乗ってくる。 振り返ると眼下に七種池(田口奥池)も見える。 登山道脇の赤い実を観察しながら歩くのも楽しい。
そうこうしているうちに、尾根道に辿り着いた。 いよいよこの縦走路の核心部だ。 お天気の良い日の岩尾根歩きは、山歩きの醍醐味である。 鎖場や左が切れ落ちた危険箇所はあるが、慎重に歩けば問題ない。
この尾根道は、市川町と福崎町の町界になっているようだ。 風もなく、近隣の町並みや遠くの山々が展望でき、爽快な尾根歩きができた。
いくつかの小さなピークを過ぎると目前に七種槍が見えてきた。 私達には、尖った槍には見えないが、遠くから見ると槍に見えるのだろうか。
歩き始めて2時間10分、漸く七種槍に到着。 設置された温度計は、2度を指していた。 山頂は、展望はあまり良くないが、4等三角点の標石がある。 誰もいない静かな頂を2人占めし、暫し休憩。 ここから七種山まではまだまだ時間がかかりそうだと夫が言う。 先を急ぐことにした。
七種槍から七種山へ
七種槍山頂を後に、元来た道を少し下り、テープを目印に右に進路をとり、七種山を目指す。 激下りの後は、なだらかな雑木林のなかの歩きとなる。 相変わらず目指す山がどの山かも分からず歩いているが、要所に標識があり、踏み跡もしっかりしているので迷うことはない。 その後、激登を2~3度繰り返すと、七種薬師との分岐に出る。 指標に従い直進すると歩きにくい倒木帯になるが、そこを登りきると七種山に到着した。
七種山山頂は、北、東に展望が開けていて、先客が2名寛いでいた。 「あの山は雪彦山、そしてあれが笠形山」 近くに住む方なのだろう、播磨富士と呼ばれる明神山などの情報も頂いた。 今度機会を作って登るとしよう。
七種山から七種滝を経て下山
賑やかなパーティが登ってくる声がしたので下山開始。
急坂を30分ほど下ると七種神社。 その横に七種滝がある。 このあたりには48滝あるというが、どの滝も水量が少ない。 チョロチョと流れ、岩肌を濡らす程度の滝が殆どである。 「どれもしょんべん滝やな」と夫。
滝からは、石の太鼓橋や鳥居、古い山門をくぐると林道に出る。 七種山を往復する場合は、山門前に数台の駐車スペースがあるので、ここを拠点にすると良い。
林道を七種川に沿って30分ほど下ると、駐車場に到着した。
「登る時もどの山に登るかわかんなかったけど、降りてきても結局どの山に登ったかわからんかったわ~ww」 「そんなんでいいの?」 「いいんちゃうか」
この頃いつもこんな調子だ。 こんなにアバウトすぎていいのかなあ??
このあたりは、小振りで特徴のない山が多いので、同定は難しい。
この縦走コースは、低山ではあるが、アップダウンあり、滝や岩稜、展望とバリエーションに富んで面白かった。 道も整備され、指標や目印のテープもあるので安心だ。 但しヤセ尾根が続くので、初心者には不向きである。 山に少し慣れた頃に歩くのには、楽しめるルートではないだろうか。
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