(写真や地図はクリックすると拡大します) 1日目 3日目 一覧へ 戻る 花の頁 登山ルート地図
夕方までしとしと降っていた雨も止み、翌朝は快晴だった。 前もって頼んでいた朝と昼のお弁当を持ち、早朝5時半に出発した。
コース
赤岳鉱泉(5:40)→(朝食 15分)→赤岩の頭分岐(7:30)→硫黄岳(8:00)→硫黄岳山荘(8:25-40)→横岳(9:50-10:00)→
→(日出岳の花畑 10分)→赤岳天望荘(11:30-12:05)→赤岳頂上小屋(12:50-13:20)→赤岳(13:25)→
→竜頭峰分岐(14:00)→行者小屋(15:05-15)→赤岳鉱泉(15:35-45)→中山尾根展望台(16:15)→行者小屋(16:25)
赤岳鉱泉から硫黄岳山荘へ
硫黄岳へは、樹林帯をジグザグに登っていく。 比較的緩やかで歩きやすかったが、左足が気になってピッチが上がらない。 大普賢岳の周回コースを歩いて以来、痛いというほどではないが、足の調子がよくない。 縦走の配分を考えてスローペースで歩く私が夫にはもどかしいようだ。
青空があるうちに登って美しい山岳風景や高山植物を撮りたいという願望がひしひしと伝わってくる。 私は少しでも荷を軽くしたいのでデジカメさえも持参しないが、夫は3000m級の山でも重たい一眼レフをぶら下げて登る。 首に重量がかからないよう工夫はしているようだが、カメキチは皆こんなものなのか、気が知れない。
途中視界が開けたところで朝食を取る。 弁当には、お赤飯と鮭が入っていて美味しかった。
森林限界を越えると、展望の開けた赤岩ノ頭に達した。 先行者が数人立ち止まって歓声をあげている。 その先を見やると、山並みに見事な雲海が広がっていた。 雲海は何度見ても感動する。
硫黄岳山頂は、なだらかなピークだった。 南北両側に巨大な爆裂火口跡があり、断崖絶壁となっているようだが、ガスが視界を遮っていた? というより怖くてあまり見ていない。
ただ、赤岳や阿弥陀岳へと続くルートは視界が開けていて、美しい稜線が一望できた。
ケルンに導かれて主稜線を南下すると硫黄岳山荘に到着した。 以前皇太子様が泊まられたというだけあってトイレがウォシュレットになっていた。 今回入ったトイレの中では一番きれいだった。
硫黄岳山荘から赤岳天望荘へ
山荘から稜線を緩やかに登っていくと見事なコマクサの群落が見られた。 特にシロバナが目を引く。
横岳は岩峰群の総称。 岩場の鎖や梯子を攀じ登ると、横岳の本峰、奥の院に立つ。
この辺りは険しい地形ながらも、チョウノスケソウやチシマギキョウ、ミヤマシオガマ、ハクサンイチゲ、ウルップソウ、オヤマノエンドウなどの花々が峰々を彩っていた。
ここの高山植物は、群落の規模こそ大きくないが、多くの種類が密集して咲くのが特徴のようだ。
今回楽しみにしていたのが、ウルップソウ。 9年前白馬岳で見て以来となる。 涼しげな青紫の独特の形をした花で、本州では、白馬岳と五竜岳とここでしか咲かない希少種だ。
横岳は、岩場が連続する複雑な地形だが、要所に梯子や鎖がよく整備されているので慎重に歩けば問題ない。 ただ、標識が少なく( 見落としたのか?) 進行方向がわかりにくいところもあった。
地蔵尾根分岐を過ぎると、まもなく赤岳天望荘。 ここで昼食を摂り、暫し休憩。
先に休憩中の平均年齢70歳らしきパーティーは、行者小屋から赤岳に登って赤岳天望荘に来るまで5時間かかったと苦笑されていた。 高齢になると無理は禁物。 のんびりゆっくり山歩きを楽しむのがいい。 私達もそうありたい。
赤岳
天望荘から傾斜の強い岩礫の稜線を登りきると、赤岳頂上小屋の建つ赤岳南峰頂上に出た。 お天気が良ければ、感動的な大パノラマが待っていたのだろうが、いかんせんガスで真っ白(хх)
「今日も小屋泊まり、ゆっくりしよう」ということで、頂上小屋に入って休憩をとる。 お昼のお弁当の量が少なかったので、再度食事をし、1杯400円のコケモモジュースを注文した。 ちょっと酸味とクセがあるので美味しいとは言いがたいが、思ったより飲みやすかった。
文三郎道を下山
本日の宿、行者小屋へは、文三郎道を下る。 クサリの連なる急峻な岩場を下降すると、中岳の分岐に出る。 ここから階段とガレ場が延々と続き辟易した。
赤岳鉱泉を5時半に出て、行者小屋到着が3時過ぎ。 随分スローペースで歩いたものだ。 お陰で足の痛みもなく八ヶ岳の大自然を満喫することが出来た。
夫は休む間もなく、赤岳鉱泉へ荷物を取りに出かけたが、私はすることもないので、早々に部屋に入って寛いだ。 ここはお風呂がないのが残念・・。
夕飯はビーフシチュー。 新潟から来られたご夫婦と相席になり、四方山話をして過ごした。
明日は美濃戸泊まりだそうだが、重い荷物を背負うか否か、ルートを模索されていた。 いずこも悩みは同じのようだ。
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