(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 登山ルート地図
台風17号の接近で夕方には雨の予報、山歩きをするには午前中しかない。 近くて短時間で登れる所ということで、家から半時間ほどで行ける千苅水源池近くの大岩岳に行ってきた。
千刈水源池は神戸市の水ガメで、周囲は保護林になっている。 標高384mの大岩岳は低山ながら、保護林内にあって360度の大展望が利く人気の山の一つとなっているようだ。
雲行きは怪しく、時々黒い雲が流れるが午前中は持ちそうな天気。 こんな日は山も静かだろうと思っていたが、同じように考える方は多かったようで、程々の登山者に出会うことができた。
コース
千苅貯水場駐車場(8:40) → 千刈ダム(8:55) → 大岩岳入口分岐(9:35) →
→ (展望休憩:5分) → 大岩岳山頂(10:15-30) → 東山橋(11:30) → 駐車場(11:40)
駐車場から大岩岳へ
千苅貯水場前に駐車していたのは3台、散策する人の姿もちらほら見かけられた。
駐車場横から近畿自然歩道の案内に従って進むと、ツルボやツリガネニンジンが出迎えてくれる。 貯水場に設けられた市民トイレを借用し、羽束川の景観を束の間楽しむと千刈ダムに着いた。 ダム下流の澱みには大きな鯉や小魚が泳ぎ、散策の心和む場所になっている。
ダムを囲む金網沿いに登ると、それらしい山道に出ることができた。 場違いの様なツチアケビの真っ赤な実を見つけ、少し登ると稜線にでる。 稜線からは眼下に千刈ダム湖を望めるが、美しいはずの水面は曇り空を映しているだけだった。
狭い大岩岳山頂からは眼下に千刈ダム湖を、北には羽束山や大船山を展望できた。 天候に恵まれれば、六甲連山や有馬富士の展望も得られるようだが、さすがに、この日それを望むことはできなかった。
下山
下りは南側の尾根筋から東山橋経由の周回ルートをとる。 山頂から同行した方によれば、このルートはクモの巣が多い裏道になるとのことで、ステッキにクモの巣取りの紐を垂らしていた。 それでも、何度かクモの巣に顔を突っ込んでしまいましたが、・・・。
途中、木の枝を振りながら登ってきた登山者とすれ違い、お互いに、この先はクモの巣に悩まされなくて良いねという会話になった。 とにかくクモの巣が多くて、先行者が居ない時は絶対クモの巣取りを持った方が良いですよ。
東山橋からは道路を歩くが、あちこちにツリガネニンジンやワレモコウ等の花々が見られた。 遊歩道に入らなくても、十分に野の花を楽しめる場所になっている。
県道327号から国道176号に出る道場橋、この橋が架かる有馬川の土手をヒガンバナが赤く染め、目立っていた。 空き地に車を停め、撮ったのがこれ。
ヒガンバナだけでなく、ツルボも群生している。 自然の植生ではないのだろうが、斜面を一面に染める様は見事だった。 尤も、周りにはこの景観を見る人影すらなく、ごくありふれた景観になってしまっているようでした。
次はもう10月、高い山からは紅葉の便りが届き始める頃となった。 高山の良さは言うまでもないが、探せば低山ハイクも満更ではないなと思い始めている。 天気との相談になる時の、考慮の一つにしておこう。
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