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山ちゃんの晴れたらいいね2012/10/7

焼岳中の湯~上高地

(写真や地図はクリックすると拡大します)    一覧へ    戻る    花の頁   登山ルート地図


連休を利用して紅葉の美しい焼岳に登ってきました。

焼岳は岐阜や長野から日帰り可能な山ですが、なにぶん関西からは遠い。 早朝登山に備え近くの温泉宿を予約することにした。 当初、焼岳の登山基地としても便利な「中の湯温泉」に泊まりたかったが、一軒宿で満室のため「平湯温泉」に変更。 行楽シーズンは宿探しにも苦労する。


 マイカーアクセス

自宅 (出発 8:20) → (阪高北神戸線・中国道・名神道・東海北陸道) → 飛騨清見IC →
  → (R158=高山清美道) → 高山IC → (R41・R158) → 飛騨大鍾乳洞(14:15-55) → 平湯通過(15:15) →
  → 安房峠(15:30-40) → 給油後、平湯温泉宿 (到着 16:00)   所要時間:7時間40分


宿泊予定地に比較的早く到着したので、大橋コレクションに隣接した飛騨大鍾乳洞や日本の滝百選に名を連ねる平湯大滝を観光。 鍾乳洞は、秋吉洞や玉泉洞に比べるとかなり見劣りするものの、世界の古美術や銘石、古陶器が展示されている大橋コレクションは、普段目にすることのない高級な美術品ばかりで目の保養になった。

飛騨大鍾乳洞
飛騨大鍾乳洞 駐車場
(裏) 飛騨大鍾乳洞 入口
安房峠旧道
安房峠旧道は車両通行止め
(裏)安房峠(旧峠の茶屋跡)から焼岳
平湯大滝
平湯大滝(飛騨三大名瀑・滝百選)
(裏)も
平湯民俗館の足湯
平湯民俗館の足湯
(裏) 平湯民俗館 豊坂家


焼岳へは、中尾温泉や上高地から登るルートもあるが、今回は新中の湯ルートを選択。


平湯温泉宿 (出発 4:15) → (安房トンネル 750円) → 中の湯、焼岳登山口 (到着 4:40)  所要時間:25分


駐車場が狭いという情報なので、暗いうちに宿を出発した。 R158の峠道(旧道)は土砂崩れで通行止めになっているため、有料道路(安房トンネル)を利用(750円)する。 早朝4時半過ぎに到着したにも関わらず駐車場(駐車スペース)はすでに満車状態になっていた。

「真っ暗なのに皆さんいつから来てるんだろう?」 お隣の方に訪ねると、新潟から昨日午後3時半に来て車中泊されたそうだ。 他の方は未明(2~3時頃)に来られ仮眠されてる様子。 私達も車の中で宿が準備してくれた朝食を摂りながら空が白み始めるのを待った。 その間も次から次に車が入ってくる。 さすがに人気の山、ただ、トイレがないのがネックだ。

そうこうしているうちに周りがゴソゴソし始めたので、私達も身支度開始。 お隣の方が「一緒に登りましょう」と誘って下さったが、私達が準備に手間取っている間に先に登られたようだ。 遅れをとったが5時50分出発した。


 コース

登山口(5:50)→下堀出合(7:10)→南峰とのコル(8:10)→北峰分岐(8:20-25)→北嶺山頂(8:30-35)→
→上高地降口(8:40-45)→焼岳展望台(9:25)→焼岳小屋(9:35-50)→大正池出合(11:10)→帝国ホテル前バス停(11:35)

    上高地帝国ホテル前バス停(11:35) → (バス 上高地線 670円)→ 中の湯バス停(11:50)

中の湯バス停(11:55)→中の湯(12:40)→焼岳登山口駐車場(13:05)


焼岳登山口から焼岳山頂へ

登山道はよく踏まれた道で歩きやすい。 色付き始めたブナ林に秋を感じながら登っていくと一気に視界が開け、雲海に浮かぶ山々と真っ赤なナナカマドが目に飛び込んできた。 「わぁ綺麗!」あちこちから歓声が聞こえてくる。 雑木の織り成す紅葉と青空のコントラストがなんとも美しい。

焼岳登山道入口
焼岳登山道入口  (裏も)

 
美しいブナ林
美しいブナ林のお出迎え

 
ブナ林の中の登山道
ブナ林の中の登山道

 
ツルリンドウの実
ツルリンドウの実
(裏) 登山道の先行者
ナナカマドの紅葉
焼岳を眼前にナナカマドの紅葉
(裏)オヤマリンドウも残っていた
登山道
ナナカマドの綺麗な登山道

 
焼岳へ
紅葉の中を焼岳へ
(裏) 紅葉した下堀出合から焼岳
シラタマノキとゴゼンタチバナの実
シラタマノキとゴゼンタチバナの実

 



そして見上げると荒々しい山肌の焼岳が! 今もなお噴気を上げる姿は活火山を実感する。

下堀出合から潅木帯を過ぎるとゴロゴロした岩の急登が続く。 斜面では草紅葉が色づきのピークを迎えようとしていた。 シラタマノキ、クロマメノキ、アカモノ等の実が沢山。 特にシラタマノキは大群落を形成していた。

登山道
紅葉の中の登山道
(裏) 眼下には雲海も
登山道
紅葉の登山道を焼岳へ
(裏) 下方に湧き始めた雲
登山道
山頂に見え始めた噴気
(裏) 赤と黄色の綺麗な色合い
山腹の紅葉
山腹の紅葉見頃
(裏) 紅葉を振返る
アカモノ
アカモノ
(裏) クロマメノキ
登山道
雲が流れ出して紅葉も霞む

 
登山道
山頂を消した雲の中を進む

 
登山道
雲が飛んで山頂が目前に

 



上り詰めると南峰とのコルに立つ。 直下にはエメラルドグリーンの火口湖が見える。 南峰は崩落の危険があるため立ち入り禁止になっているので北峰を目指す。 (南岳は2455mで北峰よりも62m高い。) 噴気孔のある北峰直下を廻り込むと焼岳小屋への分岐(コル)に出る。
ここでザックをデポして北峰山頂を往復。

硫黄臭のなか、岩峰を攀じ登るとそこには360度の大パノラマが待っていた。 焼岳は、高峰が犇く北アにあって標高では一歩ひけをとるが、地形的には独立峰に近いので、展望は雄大だ。

山頂は広く、皆そこに腰を下ろし、至福のひと時を過ごしていた。 登山口から2時間半で登れてこの景観。 穂高連峰の上部はガスに包まれていたが、それでも充分満足いくものだった。

登山道
登山道を振返る

 
北峰へ
噴気が上がる北峰へ向う
(裏) 焼岳北峰と噴気
焼岳火口湖
焼岳火口湖
(裏) 登山道を振返る
噴気孔
変色した噴気孔部
(裏) 焼岳南峰と火口湖
焼岳北峰山頂
焼岳北峰山頂

 
笠ヶ岳
山頂から笠ヶ岳の景観
(裏)噴気に隠れた南峰と火口湖
笠ヶ岳
北峰山頂から笠ヶ岳
(裏)穂高連峰や槍ヶ岳は雲間に
噴気孔上部の岩場
噴気孔上部の岩場と展望
(裏) 噴気孔
火口壁と火口湖
火口壁と火口湖
(裏) 山頂から登山道の賑い
登山道
北峰山頂に登る登山者

 
登山道
登山道の分岐になる稜線
(裏) 眼下の焼岳小屋
登山道
焼岳小屋に向かって下る登山道
(裏)焼岳小屋側から見上げた北峰



焼岳山頂から上高地へ下山

下山はピストンも考えたが、せっかく来たので上高地に下りることにした。 滑りやすい砂礫の斜面を下って登り返すと焼岳展望台。 振り返ると先ほど登った北峰が正面に大きく見えた。

ここからは、色づきはじめた潅木帯の中を下っていく。 紅葉のピークは一週間後くらいだろうか。

連休の最中とあって、上高地から老若男女のハイカーがどんどん登ってくる。 こちら側がメインのコースのようだ。 登り優先なので、すれ違いに時間がかかるがそれもマナー、仕方がない。

登山道
焼岳北峰を振仰ぐ
(裏)上高地から登ってきた団体さん
登山道
登山道から焼岳を振仰ぐ
(裏) 山頂を雲が覆い始めた
登山道
旧中尾峠から焼岳展望台へ
(裏) 旧中尾峠と焼岳山頂側
焼岳展望台
焼岳展望台と雲間の焼岳
(裏) 焼岳展望台から焼岳
焼岳展望台
焼岳展望台と雲に隠れた焼岳
(裏) 中腹の紅葉はこれから
焼岳小屋
焼岳小屋が見えた

 
焼岳小屋
焼岳小屋前
(裏)焼岳小屋表札(見事ですね)
登山道
少し色付き始めた木々
(裏) 山頂へ向かう登山者



焼岳小屋でトイレを拝借(100円)し、一服。 笹原をジグザグに下っていると、対向者から「2連の怖い梯子がある」との情報。 「でも小学生も登ってくるくらいだから大丈夫よね」「高所恐怖症なのかな?」それでもちょっぴり不安が過ぎる。 歩を進めると問題の梯子場に着いた。

岩壁帯に高さ7~8mで2連の鉄製梯子がほぼ垂直に架かっていた。 渋滞していたので5人ほど待ったが、梯子はしっかり固定されているので、慎重に下れば問題ない。 その後、部分的に据えられた梯子をクリアし、緩やかに下っていくと上高地に到着した。

登山道
登山道の梯子上部

 
登山道
岩場を登る梯子を振返る
(裏) 岩場の梯子と紅葉
大正池
眼下に大正池が見えた

 
岩場の紅葉
岩場の紅葉

 
登山道
梯子場へ向う登山者

 
岩場の紅葉
岩場の紅葉

 
峠沢
峠沢の紅葉はもう少し先
(裏) 登山道を下る
ブナ林
美しいブナ林

 



紅葉はほんのり色づき始めたばかりだが、多くの観光客で賑わっていた。 気温は12度くらいだろうか。 皆、暖かそうなファッションに身を包んでいた。

焼岳登山口
焼岳登山口に出た(右)

 
東屋
登山ポストの東屋

 
穂高橋
上高地 穂高橋付近
(裏) 穂高橋から梓川
上高地帝国ホテル
上高地帝国ホテル

 



上高地から中の湯の駐車場へ戻る

問題は、上高地から中の湯の駐車場までどうやって戻るか。 タクシーを利用するか、バスで中の湯まで行きそこから一時間ほど歩くしか選択肢がない。 時間、体力共に余裕があるので、後者を選択し帝国ホテル前からバスに乗ったたまではよかったが、下ろされたところ(中の湯バス停)に全く見覚えがない。 ここはいったいどこ?  朝真っ暗だったこともあり、自分たちが今どこにいるのかわからない。 いきなり野原に放り出された感じで、二人して茫然と立ち尽くしてしまった。

途方に暮れているところへ、天の助けか、一人の若者が私達の前を横切っていった。 もしやと思い追従。 健脚の若者にはついて行けなかったが、なんとか駐車場に続く旧道との分岐、釜トンネルを発見。 そこから九十九折の道をのらりくらり一時間ほど歩いてやっと我が愛車と対面することが出来た。

それでもまだお昼過ぎ。 駐車スペースに入りきらない車が路上に縦列駐車されていた。

ヤマブドウ
安房峠旧道のヤマブドウ

 
中の湯温泉
中の湯温泉

 
安房峠旧道
安房峠旧道
(裏)中の湯温泉に下る団体さん
中の湯ルート登山口付近
中の湯ルート登山口付近の駐車車両
(裏)朝の焼岳登山道入口付近



この日は三連休の中日、大渋滞に巻き込まれたのは言うまでもない・・。




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