(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 登山ルート地図
今回の山行きは、以前から一度登ってみたかった近畿の最高峰、八経ヶ岳。 山頂周辺の紅葉は終わっているとの情報だが、中腹の彩りを期待して歩いてみることにした。
早朝4時半過ぎに自宅を出発。 R309の狭い道を川沿いに南下していくと、行者還トンネル西口に到着した。 さすが人気の山。 マイクロバスも停まっていて、道路脇の駐車スペースはほぼ満車状態だった。 このあたりは標高1123mとあって、もう既に紅葉が始まっていた。 もう一週間もすると、山に登らなくても十分紅葉狩りが楽しめそうなところである。
マイカーアクセス
自宅 (出発 4:35) → (阪高北神戸線・中国道・近畿道・南阪奈道) → 葛城IC →
→ (県道30・R309) → 行者還トンネル西口 (到着 7:15) 所要時間:2時間40分
コース
登山口(7:30) → 奥駈道出合(8:35) → 弁天ノ森(8:55) → 聖宝ノ宿趾(9:20) → 弥山小屋(10:15-20) →
→ 弥山神社(10:25) → 八経ヶ岳(10:55-11:20) → 弥山小屋(11:45) →
→ 聖宝ノ宿趾(12:30) → 弁天ノ森(12:55) → 奥駈道出合(13:15) → 登山口(13:55)
駐車場から奥駈道出合へ 入山届けを出し、小坪谷沿いに山道を歩き始める。 やがて、谷を離れ、シャクナゲの木に囲まれた急登に変わる。 むき出しの木の根や露出した岩があるが、良く踏まれていて比較的歩きやすい登山道である。 あちこちでムキタケのようなキノコが目を引く。 手の届くところに生えているが、誰も採ってないということは、食用ではないのだろうか。 先行者が、「これは毒シイタケだ」と叫んでいたが、椎茸に毒はない。 「それを言うなら、毒キノコでしょ」と小声で突っ込む。
シャクナゲの木が消えると、周囲が明るくなり、世界遺産に登録されている修験道、奥駈道出合に出る。 お天気が良ければ、木々の合間から山々の紅葉を覗き見ることができるが、生憎ガスに覆われて視界は得られない。 ガスが晴れることを期待してただひたすら登っていく。
奥駈道出合から弥山へ
弁天の森辺りになると、ブナの原生林となるが、このあたりまで来ると落葉している木々が多い。 赤や黄の落ち葉を踏みしめながら、ヌタ場の多い、穏やかな起伏の道を登っていく。 聖宝理源大師像や「聖宝八丁」と呼ばれる急登を経て、木の階段をいくつか登り詰めると弥山小屋に着いた。 紅葉のハイシーズンとあって、小屋前は大勢の登山者で賑わっていた。
弥山小屋から八経ヶ岳へ
小屋からは、弥山神社まで往復し、八経ヶ岳に向かう。 途中、青い羽の野鳥が目に留まる。 調べてみると、カケスのようだ。 夫は頻繁にシャッターを切るが、野鳥は動きが素早く、かなり梃子摺っている。 綺麗な羽を見て、さぞかし鳴き声も美しいことだろうと想像したが、カラスの仲間なので「ジャー、ジャー」と鳴き、とても美声とは言えないようだ。
弥山からは、30分ほどで山頂に着いた。 山頂は狭く、濃いガスに包まれていて、期待した眺望は得られなかった。 時折流れるガスの切れ間から大峰連峰の山並みが見える。 この山の奥深さを感じることが出来たが、すぐに視界が遮られる。 ここで昼食を摂りながら、ガスの晴れるのを待ったが、一向に晴れそうにない。 諦めて、下山を開始した。
下山
山の天気は変わりやすいもの。 高度を下げると靄もはれて、周りの紅葉も目に付くようになってきた。
このコースは歩きやすい登山道で、植林ゾーンも見当たらない心地よい山歩きを楽しめるが、天気だけは自由に選べない。 せめてもの救いは雨に当たらなかったこと。 「こんなこともあるよ」と、あきらめにも付かない会話を交わしながら、早めの下山となった。
紅葉前線は、1000m近くまで下りてきている。 それはそれで、選択肢がありすぎて悩んでしまう。 雨でも降らない限り山歩きは休めそうにない(’-’*)♪
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