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サスペンス大好きな友人のたっての希望で、洛西ロケ地巡りをしてきた。 嵐山に行ったのは、１０年振りだろうか。 紅葉の時期には少し早かったが、人気の観光スポットだけあって、相変わらず大勢の観光客で賑わっていた。
まずは大覚寺へ。
第二の映画村と言われ、時代劇に頻繁に登場するのが大覚寺。
広い敷地内には、風情や風格のある木造建築も多く、池や小川や竹薮など、時代劇の舞台としての条件が揃っている。 「必殺仕事人」では、２回に１回ほどは大覚寺が登場し、「困ったときの大覚寺」とスタッフに言わしめるほどの魅力のある撮影場所になっているようだ。 時代劇にあまり興味がない私でも、ドラマや映画で見たことのある光景が点在していて、十分楽しむことが出来た。
この日も、大沢の池で「路傍の石」の撮影が行われていて、遠目に佐藤浩市の姿も確認できた。 田舎者の私達は、興味津々にロケ隊に見入っていたが、目障りになってはと、そこそこに切り上げ次に向かった。
天龍寺から保津峡、竹林の道を経由して化野念仏寺へ。
天龍寺の庭もよくロケ地に利用されるようだが、時間に余裕がないので今回は拝観せず、保津川から東海自然歩道を歩いて化野念仏寺を目指した。
京都は、街全体が時代劇やサスペンスのロケ地になっているが、中でも嵐山周辺は有名で、かつてドラマで見たような風景が随所に広がっている。 歴史的な建造物や庭園だけでなく、昔から変らぬ豊かな自然や風情ある街並みが、魅力あるロケ地にしているのだろう。 今まで単なる観光地としてしか見ることのなかった京都の街も、こうして歩いてみると、より一層身近に感じることが出来、古都・京都の良さを再認識した一日だった。
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