(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 登山ルート地図
我が家のお正月は、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝を見ながらお節を食べゴロゴロするのが恒例となっているが、今年は“初詣と腹ごなしを兼ねて比叡山を歩いてみよう”ということになった。
マイカーアクセス
自宅(出発7:35)→(有馬街道,県道15)→西宮北IC→(中国道,名神道)→京都東IC→(R161,西大津バイパス)→
→滋賀里ランプ北→(県道47)→山王総本宮 日吉大社 臨時駐車場(到着8:55) 所要時間:1時間20分
年末からの寒波で道路は凍結して、阪神高速は通行止めになっている。 無事滋賀に着くか心配したが、高速道路はスムーズに走行でき予定通りに到着することができた。
コース
駐車場(9:00)→日吉大社参拝,駐車場再出発(9:15)→ケーブル坂本を廻った後,登山口(9:35)→
→ 延暦寺東塔広場(11:15-35)→阿弥陀堂(11:45-55)→電波塔(12:15)→大比叡、行き過ぎて戻る(12:25-45)→
→ 延暦寺東塔広場(13:15)→ケーブル延暦寺(13:30)→紀貫之卿墳墓分岐(14:10)→県道47(14:50)→駐車場(15:05)
本坂で延暦寺東塔(寺務所広場)へ
まずは日吉大社の臨時駐車場に車を停め、入苑協賛料600円(二人分)を払って参拝。
その後、参道の取り付き口を探すもわからず、右往左往。 漸く石標を見つけ登り始める。 気温3度だが、風がないので寒くはない。 比叡山高校裏の大階段を登りきるとすぐに雪道となった。 久しぶりに軽アイゼンを取り出し着用。 冬季は活動休止しているので、アイゼンの付け方をすっかり忘れてしまっている私。 「なんせ二人分やから・・」と夫。 “難儀やなー”とでも言いたげだが、手間取る私を見兼ね手伝ってくれた。 山にくると主導権を握れるせいか、夫の態度が俄然大きくなる。 私を山に誘う理由はそこにあるのだろうか^^
樹林帯に入ると、解けた雪が雨のように降り注ぎ、雪の塊もドサッと落ちてくる。 歩きにくいが、レインウェアを着るのも面倒。 頭上に注意しながら歩く。
時折、木々の合間から大津の町並みが見えるが、ほぼ深い木立の中の歩きである。
今やドライブウェイやケーブルで気軽に登れる比叡山。 正月早々こんな雪道を歩いて参拝に行く人は、私たちのような物好きしかいない。 根本中堂までの参道で出会ったのは4人のみだった。
その昔、僧たちに踏まれた静かな小道・・。 ガイドブックにはあちこちに石仏や石塔が見られるとあったが、雪に埋もれて判然としない。 そんな雪道をぐんぐん登っていくと法然堂、さらに行くと寺務所や萬拝堂のある広場(延暦寺東塔の広場)に着いた。
ここで甘酒とパンを買ってちょっと物足りない昼食を摂る。
休憩後は、延暦寺の中心とも言える根本中堂に立ち寄り、阿弥陀堂経由で大比叡を目指す。 根本中堂から阿弥陀堂までは近い。 このあたりは、国宝級の建物なども多数ある荘厳なエリアである。
大比叡への往復
阿弥陀堂の左横の回廊をくぐり裏に出ると、雪がさらに深くなり、またもや手間取りながらスパッツを付ける。
このあたりまで来ると指標も判らずトレースを頼りに歩くしかない。 行き交う人もいない巨杉に包まれた静寂な小道・・。 歩いているのはくたびれた中年のカップル、私たちのみである。
ただひたすら登っていくとアンテナ群を過ぎたあたりにこんもりとした小さな丘があった。 夫が雪に埋もれた三角点らしきものを見つけたが、先にトレースが続いていたため、他に何かあるかもしれないと期待してそれを辿って歩いてみることにした。 だが結局行き止まり。 積雪期でなければなんでもないコースなのにあちこちで迷ってしまう。 ウロウロしていると、ガイドブックを片手に三角点を探している人に遭遇。 迷い人同士同行することになった。
話しているうちに先ほどのパッとしないところが、一等三角点だと気がつく。 もと来た道を辿り、大比叡の頂を踏んだ。 山頂は展望もなく、面白みもないので長居するところではないようだ。 予定をかなりオーバーしたので、すぐに下山を開始。 元来たルートを辿り、寺務所広場(延暦寺東塔広場)へ戻った。
無動寺道ルートで下山
広場で小休止し、同行者と復路の無道寺道ルートを確認。
広場から続くケーブル駅への道を10分ほど歩くと延暦寺駅に到着した。 ここからの眺望はすばらしく、琵琶湖や大津の町並みが見える。 暫し景観を楽しみ、先に進む。 弁天堂あたりまでは、ケーブルを利用して上って来た参拝者で賑わっていたが、そこを過ぎると急に静かな山道となる。 道は下降するにつれ次第にシャーベット状になり、歩きにくい。 転倒しないようにと足に力が入るので、疲労感が増してくる。
樹林帯のなか、ぐねぐねとゆるやかに下っていく復路は、思った以上のロングコースである。 途中、紀貫之の墓にも立ち寄りたかったが、小雨が降る中、雪道を再び登っていく気にもなれず、足早に下山した。
初歩きの山としては、物足りなさが残る山だったが、初詣をして頂を踏んだことで、とりあえず目的を達成することができた。
|