(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 登山ルート地図
あの美しい霧氷をもう一度見たいと思い、奈良県と三重県の県境にある三峰山を歩いてきた。
2月に入って暖かい日が続いていたので、霧氷を見るのはもう無理かなと諦めかけていた矢先、金曜日からの寒波の襲来で期待が持てそうな状況になってきた。
連休最後の日とあってちょっと躊躇したが、夫は明日から仕事というのに行く気満々で準備に余念がない。 これからの気候を考えれば、霧氷も今回が見納めになるかもしれない。 考えた挙句、思い切って出かけることにした。
マイカーアクセス
自宅(出発 6:10) → (阪高北神戸線・中国道・近畿道・西名阪道・名阪国道) → 針IC →
→ (R369) → 牛峠 → (地方道) → みつえ青少年旅行村駐車場(到着 9:00) 所要時間:2時間50分
関西では、霧氷の美しさに定評のある三峰山だが、アクセスが悪く、途中所々凍結路面もあり、自宅から3時間近くかかってしまった。 高速を降りてからの一般道が長い。 ナビ任せにすると、積雪や路面凍結もお構いなしに案内してくれるので、却って時間がかかったようだ。
登山口でもある「みつえ青少年旅行村」の駐車場には、先行者の車が既に十数台停められていた。 身支度をしている間にも数台やってきた。 昨日、一昨日が悪天候だったので、今日に延期した人が多いのだろう。 ハイカーなら考えることは皆同じである。
土曜・日曜・祝日には、榛原から臨時バス「霧氷号」が運行されている。 あと一時間もすると、バスに乗り合わせた人達が団体さんとなって一斉に登ってくるので、山頂や山小屋はごった返すことだろう。 そうなる前に早めに行動したいところだ。
コース
駐車場(9:15) → 不動滝(9:50-55) → 避難小屋(11:00-05) → 三峰山頂(11:40) →
→ 八丁平(11:45-50) → 避難小屋(12:10) → 林道十字路(13:00) → 駐車場(13:25)
不動滝へ
往路は「不動滝コース」をとり、山頂を目指す。
登尾コースもあるが、厳冬期には滝の氷瀑が見られるという、このコースをとる人が多いようだ。道標に従い、不動川沿いの道を直進し、鳥居をくぐるとすぐに不動滝が現れた。 水量はそれなりに豊富だが、期待した氷瀑には程遠く、少し氷柱が見られる程度だった。
三峰山山頂へ
ここからは本格的な登りとなるので、滝の傍にある参籠所で、アイゼンを装着。 手袋を着用したままでも装着できるというアイゼンを買ってきてくれたが、もたついてまたもや夫の手を煩わせてしまった。 自分の不器用さを自覚せざるを得ないようだ^^
滝からは、面白みのないスギ林の中をひたすら登っていく。 気温-3度だが、風がないのでさほど寒くはない。 このあたりの積雪は、20cmほどだろうか、登山道は先行者によって踏み固められているので、歩きやすい。 比較的勾配も緩やかで、所々に標識もあり、迷うことはない。
植林帯を抜けると自然林となり、山頂まで美しい霧氷の中の歩きとなる。 三峰峠までは少し急坂があるが、尾根道に出るとなだらかになる。 が、山頂付近は、-5度。 風があって寒い。
娘から「こんな寒い日に、よく山に登る気になるね~」と呆れられているが、娘の言うこともご尤もな気がしてくる^^
山頂から八丁平、避難小屋へ
山頂は、記念写真を撮る順番待ちの人々で賑わっていた。 展望は北側だけ開けていて、曽爾高原などが見えるが、やはりこの山のビューポイントは八丁平にある。 美しい霧氷が見られて、展望もすばらしいと聞く。
早速、山頂から10分ほどの所にある、八丁平に下りてみた。 高見山で見た見事なエビの尻尾には少し見劣りするが、ここではさまざまな氷の華の競演を楽しむことができた。 自然が造り出すモノトーンの世界は、いつみても幻想的で美しい。 皆、思い思いに絶景を楽しんでいた。
だが、エビの尻尾ができるような所は、どこも強風にさらされ寒い。 寒がりの私は、ここに長居すると凍死しそうである。 なのに夫は霧氷に魅せられ、あっちの木こっちの木と一心不乱にシャッターを押している。 いつまでも下山する気配がない夫を残し、避難小屋に向かって先に下り始める。
下からどんどん団体さんが登ってくる。 霧氷号で来られた人たちのようだ。 たぶん臨時便も数台出たのだろう。 今日この山には、いったい何百人のハイカーがいるのだろう^^ まるで観光地のような賑わいだ(-^〇^-)
急いで降りて避難小屋に入ると、予想通り超満員。 小屋の中は、立食パーティーのようにごった返していた。 諦めて外で食べてる人も見かけたが、さすがに外は寒いので空くのを待つことにした。 中には、お酒を楽しまれている人もいて、夫が指を銜えて羨ましそうに眺めていた^^ 今我慢すると、晩酌が美味しいよ、たぶん(^u^)
下山
下山は登尾コースをとる。 登りと同様、樹林帯の中をひたすら下っていく。 途中視界が開けたところに休憩小屋があるが、標識に従い直進。 木の階段を下ると滝コースとの分岐に出る。 そこから林道を少し歩くと駐車場に到着した。
三峰山は、急坂が少なく冬でも比較的登りやすい山である。 高見山の霧氷と比べると少し見劣りするが、それでも十分に堪能することができた。 次はいつ霧氷が見れるだろうか、楽しみである。
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