(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 登山ルート地図
今回は近場を計画。 奇岩・巨岩を巡りながら展望も楽しめるという、大阪府民に人気の高い山、剣尾山を歩いてきた。
マイカーアクセス
自宅(出発7:50)→(阪高北神戸線,中国道,阪高池田線)→池田木部出口→
→ (R173 能勢街道)→能勢の郷駐車場(到着9:00) 所要時間:1時間10分
コース
駐車場(9:10)→剣尾山登山口(9:30-40)→大日岩(9:50-10:00)→行者山(10:10)→六地蔵(11:00)→
→ 剣尾山(11:30)→横尾山(12:00)→鉄塔下(12:20-50)→頂上広場(13:00)→登山口(13:30)→駐車場(13:50)
駐車場から行者山へ
能勢の里の駐車場に車を止め(駐車料金600円)登山口に向かう。 登山口からは標識に従って林道を歩くと、キャンプ場と行者山の案内板が現れる。 ハイカーは、このあたりの林道脇に車を停めて登る人が多いようだ。
まずは、エボシ岩を見て山道に入る。 丸太の階段が巨岩を縫って続く。 行場山から剣尾山にかけては、古くは山岳霊場として栄えたところで、大岩に刻まれた大日如来の磨崖仏や行者堂など、かつて修験場だった名残がある。
夫は、あっちの奇岩こっちの巨岩と、撮影に大わらわ。 写真など4~5枚あればいいのに、カメラ命の夫はそれを許さない。 相手しきれないので、放って先に進む。 前回の三峰山とは打って変わって、ハイカーの姿はまばらである。
行者山から剣尾山へ
気温3度。 柔かな早春の陽射しを受けながら緩やかな山道を登っていく。 あちこちから野鳥の囀りが聞こえ、青い空には何筋もの白い雲。 これで早春の花が山道に彩りを添えてくれたら申し分ないが、花々は未だ眠りについたまま。 陽射しは暖かくても地温はまだまだ低いのだろう。
炭焼き窯跡から急坂を登ると六地蔵が待ち受ける。 この六地蔵、寄贈されたもののようだが、いつからここに鎮座しているのだろう。 山歩きをしていてお地蔵さんに会うとホッとする。 雨の日も雪の日も登山者を見守ってくれている。
付近には小さなお地蔵さんも数体。 赤い色は人間の煩悩を表すとも聞くが、お地蔵さんの前掛けにはどんな由来があるのだろう。
六地蔵から、石積の遺構が残る月峯寺跡を経て、階段を登りきると剣尾山に着いた。
山頂には巨岩が数個あり、岩の上からは、360度の展望がきく。
ラッキーなことに、先行者から山座同定をしていただいた。 今年登った比叡山や愛宕山、その奥には冠雪の比良山までくっきりと見え、暫し感動!
剣尾山から横尾山、鉄塔下へ
昼までには時間があるので、横尾山に向かう。
残雪の登山道を下っていくと、ソリ遊びを楽しまれている人に遭遇。 単独者のようだが、ここまでソリを背負ってきたのだろうか。 吹き溜まりでは積雪は40cmほどあるものの、溶けかかっているところが多い。 こんな条件の悪いところで遊ばなくてもと思うが、暖かい大阪府にあってはソリ遊びを楽しむところも少ないのだろう。 いくつになっても遊び心を忘れない彼女がちょっぴり羨ましくもあった。
鞍部から雪解けのぬかるんだ急坂を登ると、反射板が立つ。 ここを左に折れトレースに沿って歩を進める。 が、一向に三角点の標石が見当たらない。 横尾山頂は通ったはずなのに、雪に埋まっていたのだろうか。
気がつけばすっかり下っている。 引き返す気にもなれず、諦めて見晴らしのいい岩場で遅めの昼食をとる。 気温5度。 暖かい陽射しがあるので、寒さは感じない。 岩場に立つと、歩いてきた行者山から剣尾山の稜線が一望できる。 景観を二人占めしながらおにぎりを頬張る。
時間がゆっくりと流れていく。 そんなまったりとした時間を楽しんだ後は、下るのみ。
鉄塔下から駐車場へ
岩場下の鉄塔横からは一気に下る。 頂上広場を左に折れ丸太階段を下り渡渉すれば、林道にでる。 「今日は、尾も白い鳥はいなかったね」という、夫の下らないダジャレは聞き流すとしても、剣尾山に横尾山、どちらも「尾」が付いている。 なにか謂れがあるのだろうか。
帰路は渋滞に巻き込まれる。 不機嫌になった夫が、「今日の山は、ハズレだったね」という。 夫の体を案じて近場を計画したのに、もう近場では満足できないのか、不満の残る山歩きだったようだ。
山は山ほどあるが、この時期日帰りで、尚且つ満足感の得られる山は早々ない。 次回はどこにすべきか。 う~ん、夫よ、自分で考えてくれー!
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