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山ちゃんの晴れたらいいね2011/8/28

百間山・法師山

(写真や地図はクリックすると拡大します)    一覧へ    戻る    花の頁   登山ルート地図


この季節、関西の山は低山なのでどこも暑い。 その上、アブやヒルなどの虫も多く、花も少ない。 当然モチベーションも上がらず目的地も二転三転して決まらない。

いつの頃からか提案するのもルートの計画を練るのも私の役目になっているが、今回は直前まで決まらず、夫に委ねてみたが結論が出ずじまい。

結局、思いついたのが、百間山渓谷の滝めぐり。 「滝めぐりだけでは物足りないので、百間山から法師山へ縦走してみようか?」
この安易な決断が後悔の元となる・・。

 マイカーアクセス

自宅(出発4:00)→(阪高北神戸線,中国道,近畿道,阪和道)→南紀田辺IC→(R42,311)→
 →(県道221,37)→(R371)→(木守杣谷林道)→百間山渓谷キャンプ村駐車場(到着7:10)  所要時間:3時間10分

百間山渓谷キャンプ村入口
百間山渓谷キャンプ村入口
(裏)百間山渓谷キャンプ村管理事務所


早朝3時半、夫が「起きれますか?」とやんわりと私を起こしにかかる。 気乗りはしないが、毎朝散歩の習慣がついているので、目覚めはいい。



自宅を4時に出発。 一路紀州路へ。 ルート検索では、所要時間4時間となっていたが、早朝の時間帯なのでスムーズに走行でき3時間余りで到着した。
私たちは、キャンプ村に車を停めさせていただいたが、登山口にもトイレ完備の駐車場がある。


 コース

駐車場(7:25)→杣谷入口(7:30)→猿渡り(8:00)→犬落の滝(8:25-30)→釜王の滝(9:20)→
  →百間山登り口(9:20)→千体仏(9:25-30)→百間山登り口(9:35)→(休憩:5分)→百間山(10:20-30)→
   →(休憩:10分)→三角点の山(12:05)→岩稜(12:35~40)→1029m峰(12:55)→法師山(13:45-50)→
    →法師山の見える岩(14:20)→(休憩:10分)→トウベ谷出合(15:10)→(木守杣谷林道)→駐車場(16:25)



百間山渓谷 ハイキングコース
先ずは、百間山渓谷のハイキングコース入口から歩き始める。 全長6kmにも及ぶ渓谷は、奇石や甌穴、大小の滝、吊橋など見ごたえ十分で、マイナスイオンもたっぷり。 滝の飛沫が涼感を誘ってくる。

百間山渓谷の入口
木守杣谷林道から百間山渓谷の入口
(裏)百間山渓谷標,かもしか牧場標
百間谷へ入る
杣谷入口から百間谷へ入る
(裏)かもしか牧場
梅太郎淵
百間谷に入って最初の梅太郎淵
(裏)梅太郎淵の横の階段を登る
階段を何箇所か登る
鉄製の階段を何箇所か登る
(裏)かやの滝


夫は「いいところやな~」と満足げだが、渕や滝の近くまで行ってカメラを構えているので、落ちはしないかと気が気でない。 連日の雨で足下がかなり滑りやすくなっているのに、落ちたらどうするの?

こさめ淵に架かる吊り橋
こさめ淵に架かる吊り橋
(裏)整備されたトレッキングルート
水量の多い百間谷
前日の雨で水量の多い百間谷を進む
(裏)百間谷の流れに沿い軽快に登る
猿渡り
猿渡り(吊り橋)
(裏)大岩は滑りやすいところも
夫婦滝
吊り橋の上から 夫婦滝
(裏)歩きやすく整備されたルート


いや待てよ。 渓谷は、人っ子一人いない、静寂に包まれていた二人だけの空間。 今がチャンス! そして事件は起きる・・。 な~んちゃって、それはサスペンスの世界。 保険金をあまりかけていないので落ちられたら困る^^ まだまだ働いてもらわなくちゃ~。

渓谷の流れ
渓谷の流れは目を楽しませる

 
犬落の滝
犬落の滝

 
ナツエビネ
ナツエビネ  (裏も)

 
イワタバコ
谷沿いの岩肌に咲くイワタバコ
(裏)イワタバコの群生



百間山渓谷健脚コースから百間山へ
健脚コースに入ると、勾配も強くなり道も荒れて歩きにくい。 川も増水しているので自力では渡渉困難なところもあり、夫とストックを頼りに渡る。 やっぱり夫は必要だ^^

岩肌を覆う緩やかな流れ
岩肌を緩やかな流れが覆う
(裏)岩肌の流れを越える
釜王の蓋
釜王の蓋
(裏)釜王の蓋
釜王の滝
釜王の滝

 


渓谷沿いに暫く歩くと百間山登り口の標識が見えてきた。 ここからは、杉林やクマザサ、シャクナゲのなかを直登する。 息を切らしながら1時間弱歩くと山頂に到着した。

百間山登り口
百間山登り口  (裏も)

 
千体仏標識
千体仏標識
(裏)千体仏
百間山山頂への道
笹に覆われた百間山山頂への道
(裏)百間山への登山道

百間山山頂
百間山山頂  (裏も)

百間山から法師山へ
山頂からは、木々の合間から大塔山脈の稜線が見えるが、私たちには山座同定は難しく、これから行く法師山さえ分かっていない。 とりあえず方角だけは分かるので、小休止ししながら地図を確認。

今日は長期戦、ここでゆっくり休んでる余裕はない。 さあ出立だ。 笹が生い茂る道を薮こぎしながら歩を進める。 鎌が必要なほどの道、誰も歩いていないのも頷ける。

稜線歩きといってもさほど展望も得られない面白みがない道が続く。 花もなければ、人も動物も見当たらない。  ただただ煩い虫と笹の歓迎を受けるのみ(;´д` )

笹薮の尾根道
笹薮の尾根道を進む
(裏)展望が開けた場所は少ない
踏跡の少ない縦走路
踏跡の少ない縦走路

 
木の間に開けた遠景
木の間に開けた遠景
(裏)ピークが現れる

縦走路
歩きやすい縦走路
(裏)二度目のピーク
三角点山頂
山名プレートのない三角点山頂部
(裏)三角点のある山頂

途中分岐があり、迷いそうなところが2箇所あるが、赤いテープや地図を確認しながら歩く。
「こんなとこ一人じゃ絶対歩けないね」 行き交う人もいない山で、ルートの逸脱なく歩けたことが救いだった。


それにしてもどこまで歩けば法師山は見えてくるのだろう。 歩けど歩けどアップダウンを繰り返すのみ。 「こんどこそ山頂だろう」の期待を何度も裏切られる。 目的の山がどこかも分からぬ不安。 次第にこのルートを選択したことを後悔し、リタイヤしたい気持ちが過る。

谷へ下りるエスケープ道がどこかにないものかと考えながら歩いていると、板立峠から登ってくるルートとの合流点に着いた。

「ここからなら下れそうだね」「どうする?」 一瞬気持ちが揺らいだが、ここまで来てリタイヤはしたくない。 足は棒だが、「もうひと頑張りしよう」と思い直す。

ここからは、左へ山腹をトラバース。 法師山への道標に従い暫く急登すると岩稜帯が出現した。 鎖もなければ、足場もない岩場。 さて、どうやってクリアすればいいものか。 木の根や岩を掴み、腕力を使いながら登っていくしかない。

岩稜を登る
巻き道のない岩稜を登る
(裏)足場を探しながら岩稜を登る
法師山に続く稜線
岩稜から、法師山に続く稜線
(裏)岩稜からの景観

岩場を登ってホッとしたのも束の間、次は左側が切れ落ちていて右側は滑り台のようになっているナイフスリッジ。 ちょっとスリリングで緊張 ( > < ;)//。 この縦走路で一番の難所のようだ。 ここも岩の上部を腕力で持って慎重に越える。


ヤセ尾根を登ると穏やかな起伏の主稜線、宗小屋橋からのルートの合流点、その後何度かアップダウンを繰り返しながら、やっとこさ法師山山頂へ。 遠かったな~。




このピークには方向標だけ
このピークには方向標だけがあった

 
樹林帯だけの尾根道
樹林帯だけの尾根道を進む
(裏)法師山への最終ピークに分岐道
法師山への縦走路
なだらかな法師山への縦走路

 
法師山
法師山に着いた
(裏)法師山山頂

法師山山頂から
法師山山頂からの景観
(裏)法師山山頂から百間山側の山稜


法師山からトウベ谷出合へ下山
山頂は展望がよく、大塔山系の山稜や遠くには大峰の山々が重畳と波打って見えた。
春にはアケボノツツジやシャクナゲが咲くので、ハイキングにはいい山かもしれないが、やはりこの季節は暑い。 展望が良いと言うことは、木陰がない。 早々に山頂を辞し、潅木帯の道を下降する。

途中、大木の下でおにぎり休憩を挟みながら、タママツ尾根を下っていくと林道に辿りついた。


法師山からの下山道
法師山からの下山道

 
岩塊上から法師山
岩塊上から法師山を振り返る
(裏)小さな岩塊部に出た
トウベ谷出会へ
トウベ谷出会へ下る

 
トウベ谷出会
トウベ谷出合 木守杣谷林道から
(裏)道幅も広い木守杣谷林道


木守杣谷林道を駐車場へ
あとは、駐車場に繋がる林道を惰性でトボトボと歩いて帰るのみ。
「暑い、疲れた~」「どこかにアイス売ってないかな~?」

板状の岩肌
コンクリート壁のような板状の岩肌
(裏)きれいな平面積層の板状岩
コンクリート壁のような岩板面
コンクリート壁のように見える
岩板面
千体仏まで登れる車道
千体仏まで登れる車道
(裏)熊野川沿いに走る木守杣谷林道
養蜂の巣箱
養蜂の巣箱があった
(裏)養蜂箱にはミツバチの姿もある
イワタバコ
木守杣谷林道沿いのイワタバコ
(裏)林道沿いのイワタバコ群生
杣谷入口前のトイレ
杣谷入口前のトイレ
(裏)杣谷入口まで戻った
ハイキングコース案内図
ハイキングコース案内図
(裏)駐車両のない百間山渓谷駐車場
百間谷方向
百間山渓谷キャンプ村入口から
百間谷方向



キャンプ場内の管理事務所を覗くと、レンタル用品が置かれ、調味料やアイスなども売られていた。 火照った身体にはやっぱりアイス! 五臓六腑に染みわたる~。

帰路は、阪和道の対面通行区間のあちこちで渋滞に巻き込まれ、家にたどり着いた時は夜9時を回っていた。 予想以上の長い行程。 二人してすっかり疲れ果て、深い眠りについた。




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