(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 花の頁 登山ルート地図
台風が去って随分と涼しくなってきた。 この連休、特に中日はお天気にも恵まれ登山日和である。 紅葉の季節には少し早いようだが、さてどこにしようか・・。
思いついたのが、以前から一度登ってみたかった鎌ヶ岳の鎌尾根コース。 岩尾根が続き、稜線歩きが楽しそうである。 なによりも自宅からの移動時間が短いのが有難い。
マイカーアクセス
自宅 (出発 4:30) → (阪高北神戸線,中国道,名神道,新名神道,東名阪道)→ 鈴鹿IC →
→ (県道27,R306,県道44,宮妻峡への林道) → 宮妻峡駐車場 (到着 6:30) 所要時間:2時間00分
自宅を早朝4時半出発。 今日は私の好きな新名神を通る。 この道は、比較的新しく、自然の広がるエリアを走るので気持ちがいい。 その上、幅員も広く交通量も少ないので快適である。 「こんな高速道路ばかりだといいのにな~」
途中のSAで食料を仕入れて、一路宮妻キャンプ場へ。
コース
宮妻峡駐車場(6:45) → 水沢岳登山口(7:25) → 水沢峠(8:25-30) → 水沢岳(宮越山)(9:00) →
→ 岳峠(10:25) → 鎌ヶ岳(10:40-11:10) → 雲母峰分岐(11:40) → カズラ滝(12:40) → 宮妻峡駐車場(13:00)
駐車場から水沢峠へ
ガラ空きの駐車場に車を止め、水沢峠を目指して歩き始める。 暫くは林道歩きだが、落石があちこち散乱しているので、注意が必要だ。
気温14度、山の空気は清々しい。 台風以来、秋を悟ったのか、煩かったセミの鳴き声もピタリと消えた。 森は、時折聞こえてくる小鳥の囀りが静寂を破るだけ。 登山者の姿も見られず、どこかもの悲しい。
そんな道を40分ほど歩くと水沢岳登山口に着いた。 ここからは、本格的な山道に入る。 面白みのない道だが、一頃の暑さはないので歩きやすい。
「このあたりは、“タマゴダケ”はないのかな?」 「卵だけだとコレストロール値が上がるわ」 「・・・・ (―”― )」 キノコファンの私は、この季節いつも珍しいキノコを探しながら歩いている。
残念ながら、この山は花崗岩からできているためか、どこも乾燥していてキノコの生える環境ではないようだ。
歩を進めていくうちに、途中から目印の赤いテープが無くなり立ち往生。 結局、足場の悪い沢のガレ場を直登することに・・。 濡れていて滑りやすいので慎重に歩く。
どこかに巻き道があったのかもしれないが、ルートが判然としなかった。 私たちが見落としてしまったのか、それとも台風の影響で荒れていたのか?? 初めて歩く私たちには、どこが正規のルートなのかもわからない。
水沢岳から鎌尾根を通り鎌ヶ岳へ
峠からは急登で始まり、樹林帯から笹に変わると水沢岳に着く。 山頂は展望が良くないので、単なる通過点。 そこを過ぎると、これから歩く鎌尾根や鎌ヶ岳の尖峰が眼前に現れる。
岳峠まで、展望のいい尾根を、聳え立つ鎌ヶ岳を眺めながら登っていく。 キノコ岩や馬の背渡りなどのザレ場、ヤセ尾根、岩峰の鎖場と険しい道が続くが、変化に富んで面白い。 天気が良ければさほど危険箇所はない。
四日市市、伊勢湾も遠望しながらの稜線歩きも鈴鹿山系の山歩きの醍醐味である。
笹に覆われた岳峠からは、長石谷分岐を過ぎるとすぐに鎌ヶ岳直下となる。 この岩壁をどうやって登るのだろうと不安になったが、ペイントマークに沿って右に進み、岩の間を登ると小さなコルにでる。 そこからは一気に岩稜を登りきると展望のいい山頂に立つ。
鎌ヶ岳山頂
山頂はゴツゴツと岩が突き出して狭いが、鈴鹿の山々や伊勢の平野、伊勢湾の素晴しい展望が開けている。 眼前には3年前に登った御在所岳。 「今度は、紅葉の季節に、御在所岳と鎌ヶ岳を周回するコースを歩こうね」 そんな楽しい会話を弾ませながら早めの昼食を摂る。
山頂の気温は19度。 日向では暑いが、日陰に入ると少し寒い。 狭い山頂に次々と後続者が登ってくるので山を早々に辞することにした。
カズラ谷コース下山
下りはカズラ谷コースを取る。
このコースは、樹林帯のなかの歩きとなるため展望がない。 見所といえば、林道に出るちょっと手前の左俣の滝くらいだろうか。
面白みのない道ではあったが、最後に難所が待ち受けていた。 台風で増水した川を渡らなければならない。 小柄な私では、自力での渡渉は困難。 夫が差し出すストックを頼りに渡る。 2~3度渡渉を繰り返すと登山口。
今日はさほどバテることもなかったので、1時前に駐車場に着いた。 久々の早い帰宅となった。
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