(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 登山ルート地図
今年の初登山は、鈴鹿山系の西に突き出た綿向山。 前日出かけたものの、八日市ICでは本降りの雨で、引き返している。
天気は持ちそうな予報で、性懲りもなく一日遅れのリベンジ。 妻には呆れられ、単独行となった。
マイカーアクセス
自宅(出発 6:45) → (阪高北神戸線・中国道・名神道) → 八日市IC →
→ (R421・307・477・県道182) → 西明寺口 → 御幸橋駐車場(到着 8:35) 所要時間:1時間50分
県道を走る車は少なかったが、御幸駐車場には既に20台程が止まっていた。 雪道でトレースが無なくては、初めての山は歩けない。 そんな思いは、杞憂に終わったようだ。
前日の雪が木々を白く染めているものの、積雪は少なそうに見える。 アイゼンだけを背負い、輪カンは置いていくことにした。
コース
駐車場(8:50)→ヒミズ谷出合小屋(9:10)→あざみ小舎(9:45)→
→5合目小屋(10:00)→7合目行者堂(10:15)→綿向山(10:45-55)→行者堂(11:10)→
→5合目小屋(11:20)→あざみ小舎(11:30)→ヒミズ小屋(11:50)→駐車場(12:00)
駐車場から行者堂へ
登山道の案内に従って、西明寺川沿いに進むと直ぐに大きな堤防(水木砂防堰堤)。 この堤防横の階段を登って、北畑林道に出る。 北畑林道を進むと、「天然記念物 綿向山麓接触変質地帯」が現れたが、どこがどのように貴重なのか、門外漢の当方には見当がつかない。 ここを過ぎて直ぐに舗装路は終わり、北畑林道終点となっている。
ここから登山道を見やると、もうそこにヒミズ小屋が見えている。
登山道に入ると直ぐにヒミズ谷出合小屋。 ヒミズ谷を越える橋を渡れば、杉林の中の九十九折れの登山道となる。 直登するには急斜面過ぎて、九十九折れになるのも納得できる。
この登山道では、一合目毎に標高と頂上までの距離を記した標柱が設けられていた。
三合目は水木谷林道に出たところ、轍跡が見えない林道の積雪は10cm位だろうか。
林道から上がったところにアザミ小舎があるが、雪が吹込んでいて利用した様子も見られない。 ここからの登山道は再び杉林の中になる。
杉林を抜けると直ぐに5合目小屋。 中では母娘の二人連れが休憩中、邪魔しないように一瞥しただけで先に進むことにした。
5合目からは杉木も少なくなり、登山道の積雪も少しだけ多めになる。 樹木の枝先に咲いた霧氷も、見栄えするようになってきた。 最後の杉林を越えれば、7合目行者コバにでる。 行者堂の広場にも人影はなく、そろそろアイゼンを着けた方が良いかなとも過ったが、そのまま先に進む。
冬期ルートで綿向山頂上へ
行者コバを出て直ぐに通行止めの柵に行き着く。 登山ルートは冬期ルートになっていた。 ブナ林保護のため、冬季ルートへの立入りは禁止されていたはずだが・・・。 そういえば、途中、登山者が年末登った時は夏季ルートで、そこを通らせるのは危ないとクレームしておいたという話をしていた。 この数日以内でルートが変わったのだろう。
冬季ルートはブナ林の中を尾根に沿って直登する。 踏跡がなければ往生しそうなコースになっていて、少ない踏跡はアイゼンやスノーシューになっている。 先行者は、アイゼンを装着していたもののステップが流れ、歩きにくいとこぼしていた。 アイゼンを着けようにも適当な平坦部もなく、靴先をけり込みながらの登りとなった。
ブナ林には霧氷が咲き揃い、トンネルをつくっている。 木々全体を覆い尽くす樹氷の綺麗さとは異なるものの、成長を感じ取れる霧氷も味わいがあってよいものだ。
坂を登り切り平坦部に出て、霧氷林を抜けると広い綿向山頂上に出た。 先行者が数人いるだけで、この人たちも足早に下山していった。
晴れていれば素晴らしい眺望が得られるという頂上も、この日はすっぽりと雲の中で、風が強く気温は-4℃。 長居するいわれもなく、アイゼンを着け下ることにした。
下山
思っていたよりも早い時間に下山することとなった。 竜王山へ回ってみようとしたが、こちらへの踏跡が全くない。 初めての山でトレースを追えないのでは、諦めるしかない。 来た道を戻ることにした。
先に下山した若者は、頂上でスノーシューを外し、尻スキーを楽しんでいた。 こういうスノーシューの使い方もあるんだと感心。 踵下りで滑らしながらの下山は、なんとも楽しいものだった。
邪魔なアイゼンは行者堂で外してしまった。 昼前の時間になって、これから登る沢山の人々とすれ違った。 人気のある山と言うだけのことはある。
昨日登ろうとした登山者も樹氷の出来を心配していた。 同じように雨で撤退したという。 ものずきはどこにでもいるものだと一安心。
昼飯を摂るよりも下ってしまう方が良さそうだ。 昼をほんの少し回った頃の早い時間に下山できた。
西明寺口で車を停め、掲示されたガイドマップを撮影。 駐車禁止になっいるこの広場は、除雪車両の基地になっていた。 ここには新しそうなトイレも設けてあった。
殆ど休憩も取らなかったが、思っていたよりも短時間で下ることができた。 晴れていれば、もう少し撮影時間がいったのだろうが、景観を愛でるタイミングはなく、歩くだけになって一寸物足りなさが残ってしまった。
綿向山は雪山としての記載はあまりないが、積雪は多くはなさそうで、ほどほどの霧氷を楽しむことができる。 トイレはないが登山道の休憩小屋もあり、雪が苦手でも登れるのではないだろうか・・・。 七合目からの冬期コースは、そこまでのコースとは全く異なる山道となるので、気を付けて下さい。
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