(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 登山ルート地図
今回の山行きは、高速を利用すれば1時間ほどで行ける篠山の三岳。 三岳はメジャーな山ではないが、以前に一度登ったことがあるので、トレースがなくても登れるだろうと判断して決めた。
三岳、三嶽、御岳、御嶽、ガイド本も山の案内や標識もバラバラの表記、岳と嶽は新旧字体の違いなので理解できるが、三岳(三嶽)はちょっと意味合いが違う。 山腹にある大岳(寺跡)もミタケと呼ぶようだが、いったいどの字体を使えばいいのだろう?
調べる術もないので、とりあえず手持ちの関西百名山地図帳にそって三岳を使うことにした。
マイカーアクセス
自宅(出発 7:30) → (六甲北有料・中国道・舞鶴若狭道) → 丹南篠山口IC →
→ (県道94・77・140・301) → 大たわ駐車場(到着 8:45) 所要時間:1時間15分
今回は近場の山なので、久々に自宅をゆっくりと出発。 予定通り1時間ほどで、火打岩の登山口に着いたが、急にトイレに行きたくなったので、急遽トイレのある大タワ(山に定)の登山口から登ることになった。 ここには駐車場とトイレと休憩所が完備されている。
小雪の降る日に山歩きをする物好きは私達だけのようだ。 広い駐車場は、我家の貸し切りとなった。
コース
駐車場(9:00)→(休憩 5分)→三岳山頂(10:10)→西の覘?(10:40)→(休憩 5分)→西ヶ岳(11:25-45)→
→(休憩 5分)→三岳山頂(12:55)→大岳寺跡(13:20)→鳥居堂跡(13:40)→三岳登山口(14:10)→駐車場(15:10)
おおたわ駐車場から三岳へ
大タワからだと三岳山頂までは1時間だが、トレースが全くない上、のっけから段差のある急階段が続くので、結構きつい。 積雪があると、その段差がより大きく感じる。
それでも夫は、ツボ足で楽しそうにラッセルしながら登っていく。 童心に帰ったように嬉しそうである。 私はその跡を忠実に進んでいく。
新雪なのでアイゼンは必要ないが、吹き溜りでは50cmほどあるので、ワカンやスノーシューの方が歩き易そうだ。
気温は1度。 寒くはないが、粉雪が顔に時折吹き付けてくる。 霧氷の見られる山なので、少々の雪は我慢するしかない。 雨よりマシと自分に言い聞かせながら登る。
登山口から40分ほど登ると、少しずつではあるが霧氷を纏った木々が見られるようになった。 小さい霧氷であるが、期待半分だったので特別落胆もない。 この山ではこんなものだろう、見られるだけで十分だ。
霧氷を眺めながら登っているとすぐに山頂に着いた。 中央の方位盤にはこんもりと雪が積もっていた。
火打岩登山口から登ってきた足跡もない。 どうもこの山の登山者は、私達ふたりだけのようだ。 ここは、雪山として登るにも霧氷を見るにも中途半端な山なのかもしれない。
静寂に包まれた山頂に二人佇む。 ちょっと寂しいような・・。 山を歩いているうちにその寂しさにも随分と慣れてきた。
三岳から西ヶ岳へ
もとより樹林に遮られさほど視界のよくない山頂であるが、今日は一面ガスの中。 こう天気が悪いと素人カメラマンの腕の見せ場もないようだ。
前回は小金ヶ岳を周回したので、今回は西ヶ岳を目指すことにした。
ここからは初ルート。 当然トレースもないので、行き当たりばったりになるが、コースを見失ったら引き返すという鉄則だけは頭に叩き込んでいる。
二人してひたすらラッセル、ラッセル! 三岳から西ヶ岳へのルートは、一旦高度をぐっと下げてまた上り返す。 その後もアップダウンの繰り返しなので結構足に堪える。
一本道ではあるが、テープや標識があまりない上、トレースもないので、途中迷いそうになったが、それでも1時間余りで西ヶ岳山頂に到着した。
西ヶ岳から三岳へ戻る
アップルパイ (裏)蒸しパン |
山頂周辺は刈り払われていたので、晴れていれば展望が開けているようだが、残念ながら辺りは真っ白( ´△`) アァ-
展望を諦め昼食を摂る。 昨日作った、ちょっと焼き過ぎ感のあるアップルパイと膨らみの足りないリンゴ蒸しパン^^ 山で食べるとなんでも美味しいが、やっぱり慣れているお握りの方が美味しいような・・^^。
帰路は、三岳まで戻り、火打岩経由で舗装された道を通って大タワの駐車場に戻るコースをとる。
元来たトレースを辿るが、気温が少し上がったのか、雪が溶け出して滑りやすくなってきた。 行きは-1度だった西の覗付近にある温度計は、2度を指していた。
小雪は降ったりやんだりだが、時折薄日が射してきた。 霧氷はすっかり溶けてしまったようだ。 後は頑張って歩いて帰るのみ。 「こんなの雪のうちに入らんわ」と夫は相変わらず威勢がいい。
そのくせ、よく転ぶ^^ 本当は足腰が弱くなってきているのに、虚勢を張っているのかもしれない。
三岳から火打岩登山口へ
三岳からは、火打岩登山口を目指す。 ここは以前歩いたことがあるので安心だ。
歩くに従い視界は少しずつ良くなってきたが、登山道はぬかるんで歩きにくい。 「こんなところで転んだら最悪だね」 「洗濯物を増やさんといてや~。」
大岳寺跡、鳥居堂跡を経由して暗い植林帯を抜けると火打岩登山口のある集落に出た。
火打岩登山口から大たわ駐車場へ
この登山口からは、舗装された道をただひたすら大タワの駐車場を目指して歩く。 この道が、余分だった。 雪山を歩いた足にはかなり堪えた。 足が重いなぁ~。 ヘアピンカーブの続く道をトボトボと帰っていった。 「疲れた、疲れた!」
空はどんより雪雲に覆われてきた。 3時を回っている。 さぁ、家路を急ごう!
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