(写真や地図はクリックすると拡大します) 一覧へ 戻る 登山ルート地図
今回は比良の主峰・武奈ヶ岳に行く予定だったが、お天気がどうも定まらない。 急遽奈良の観音峰に変更。 観音峰は、霧氷、雪山登山を比較的身近に満喫できる山である。
だがこの山もアクセス道や駐車場の積雪が心配。 念のため、雪かきスコップを2本車に積んで出発した。
観音峰までの道は、案じたほどの積雪や凍結はなく、スムーズに走行できた。 凍結用にと金属製の重たいスコップまで携帯していたのに拍子抜け。 夫が「重たいだけやったな~」と不満気だったが、備えあれば憂いなし。 「除雪しなくて済んだのだからよかったやん」
マイカーアクセス
自宅 (出発 6:40) → (阪高北神戸線・中国道・近畿道・阪和道・南阪奈道) → (R24・下街道) →
→ 室 → (R309) → 川合 → (県道21) → 観音峰登山口駐車場 (到着 9:05) 所要時間:2時間25分
霧氷号も運行されるほどの人気の山だけあって、駐車場(休憩所とトイレ完備)は既に10台ほどの車が停まっていた。 霧氷号の到着前には出発したいところである。
トイレ(水洗は故障中)を済ませ、アイゼンを装着し、ワカン(夫)を背に出発。
コース
駐車場(9:20)→第1展望台(9:45)→観音平(10:10)→観音峯展望台(10:35)→観音峯山頂(11:20)→
→三ツ塚(11:55)→法力峠(12:40)→稲村岳登山口(13:25)→洞川温泉バス停(13:40)→(休憩15分)→駐車場(14:40)
観音峯登山口駐車場から観音峯展望台へ
御手洗渓谷にかかる吊り橋を渡ると植林帯のなかの歩きとなる。 このルートは昨年初夏に歩いて記憶に新しいので安心だ。 積雪は10cmほど。 しっかり踏み固められたトレースが続いている。 観音平までは、勾配のある道となだらかな道が交互に繰り返されるので歩きやすい。
観音平に東屋があるが、青空があるうちに展望台まで登りたいので、先を急ぐ。 ここからは若干勾配も強くなるが、ひと登りで観音峰展望台に着く。
観音峯展望台
観音峰展望台に立つと、大峯山系の壮大な景観が広がっていた。 心配したお天気もさほど崩れることもなく、何とか冠雪の稲村ヶ岳、弥山の頂を望むことが出来た。 もう少し雪を被っていたほうが美しいが、欲を言うまい。 この季節山の全容が見えただけでも満足だ。
先客は1名。 その方もすぐに観音峰山頂に向かわれたので、展望台からの眺めを二人占めする。 気温は1度、日差しがあるので寒くはない。
観音峯展望台から観音峯山頂へ
さてこれからどうしたものか。 とりあえず霧氷を見に観音峰山頂まで行こう。
急坂を少し歩くと景色は霧氷の花咲く美しい世界へと変わっていった。 なのに、今度は雲が覆ってきて青空が見えなくなった。 青空をバックに樹氷を撮る機会はいつになったら訪れるのだろう。 夫はアングル探しに苦心しているようだ。
三ツ塚辺りまでは、樹氷のトンネルが続く。 高見山のような立派な霧氷は見られないが、自然林にさまざまな霧氷が付いて幻想的な光景を作り出していた。
だがさすがに樹氷帯は寒い。 粉雪が舞って、気温が徐々に下がってマイナス8度となった。 鼻水はダラダラ、顔が痛い。 こんな時バラクラバ(目出し帽)があったらと思うがそんなものは持ち合わせてない。 上着を着て、マフラーをして完全防備で歩き始める。 お腹も空いてきたが座って食べる気にはなれない。 休憩すると凍死しそうなので、ひたすら歩き続けた。
観音峯山頂から三ツ塚を経て稲村岳登山口へ
三ツ塚からはトレースが極端に少なくなった。 皆さん車を拠点に歩かれるので、洞川温泉に下る方は少なく、観音峰山頂か三ツ塚で引き返される方が多いようだ。
私達も引き返そうかと一瞬逡巡したものの、どちらを選択しても同じような距離なので、洞川温泉に下ることにした。 積雪は30cm強。 トレースも少しはあるので、極端に歩きにくいわけではないが、人が少ないと若干の心細さはある。 そこへ男性2人組が追いついて来られた。 見ると年配の男性はアイゼンも付けず歩かれている。 三ツ塚から法力峠へのルートは、急斜面があるので、気の毒なくらいツルツル滑って歩きにくそうだった。
霧氷が出来るようなところは、軽アイゼンは必携、6本爪は必要ではないだろうか。
法力峠では2組が休憩をとっていた。 ここまで下りてくると洞川温泉も近いので、休みを取らず歩を進める。 ここからはなだらかに下っていくが、この道も、稲村ヶ岳登山ルートの一部となっているので、しっかりしたトレースがあって歩きやすくなっていた。
洞川温泉から観音峯登山口駐車場へ戻る
洞川温泉バス停に1時40分過ぎに到着。 途中休憩を殆ど取らなかったせいか、予定より随分早く着いた。 お陰でシャリバテ~。
念のため、観音峰駐車場に戻るバスがないものか確認したものの、やはり3時半の霧氷号の出発まで便はなさそうだ。 その時間まで温泉に入って待つという選択肢もあるが、明日は仕事(夫)。 出来るだけ早く帰宅したいので、途中の河原で昼食を摂って観音峰駐車場まで歩いて帰ることにした。
道路は除雪されてはいるが滑りやすい圧雪路。 人通りが少ないとはいえ、道路で無様に転びたくはない。 夫はアイゼンを外して平然と歩いているが、私は自信がないのでアイゼンを装着したまま帰ってきた。
今回もすっきりした青空のもととはいかなかったが、冠雪の稲村ヶ岳や弥山と対面でき、霧氷のトンネルも歩くことが出来た。 片道2時間半かかったが、それなりに満足の山歩きとなった。
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