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大普賢岳にはシャクナゲの花回廊があると聞く。 ぜひ一度登ってみたいと思い、その季節の到来を楽しみにしていた。
昨年は雨で調整がつかず断念。 今年こそと、満を持して出かけてきた。
マイカーアクセス
自宅(出発 4:25)→(阪高北神戸線・中国道・近畿道・阪和道・南阪奈道)→(大和高田バイパス)→
→(R169=中街道,伊勢街道,東熊野街道)→(林道和佐又線)→和佐又山ヒュッテ(到着6:50) 所要時間:2時間25分
今日のコースは、久々のロングコース。 和佐又山ヒュッテを起点にして大普賢岳に登り、七曜岳、無双洞を経て起点に戻る周遊コースである。
和佐又山ヒュッテ前に車を止め、トイレを済ませ出発。
コース
登山口(7:05) → 和佐又山分岐(7:20) → 笙の窟(8:00) → 小普賢分岐(8:35) → 大普賢岳(9:15-20) →
→ 弥勒岳(9:50) → 稚児泊(10:25) → 七曜岳(10:55-11:25) → 無双洞(12:35-40) → (休憩5分) →
→ 底無井戸(13:35-40) → 岩本新道分岐(14:05-10)→ 和佐又山分岐(14:40) → 大普賢岳登山口(14:55)
登山口から大普賢岳へ
案内板に従い、キャンプ場の草原の緩やかな道を辿っていく。 暫くすると、ブナやミズナラなどの樹林帯の歩きとなる。 林の中は、白い冷気が漂い、幻想的な雰囲気を醸し出していた。 赤いツルツルした木肌が特徴のヒメシャラも目立つ。
その木々の中に、朱色のツツジが映える。 ヤマツツジか、それともレンゲツツジだろうか。
途中、いくつかの窟と呼ばれる奇岩壁を過ごす。 中でも岩清水が落ちる笙ノ窟は、役行者が籠ったという、修験道では重要な行場の一つとされているようだ。
日本ヶ岳のコルからは、高度を一気に稼ぐ鉄梯子や鎖場の連続で気が抜けない。 高所恐怖症なので、慎重に歩を進める。 同時にこのあたりからシャクナゲの花も目立ち始める。 昨日の雨でしな垂れ傷んでいる花もあるが、苦しい登りを癒してくれた。
鉄橋を過ぎ、小休止しているとソロの女性と遭遇。 その女性は、和佐又口から登って、大普賢岳、七曜岳、行者還岳を登り、行者還岳トンネルに下りるという。 彼女も一人、私達も初めての山、お互い心細いので七曜岳まで同行することになった。
大峯奥駈道との合流点を左折して10分ほど登り詰めると、三等三角点のある大普賢岳山頂に出た。 晴れていれば、山頂からは大パノラマが広がっているはずだが、いかんせん大峰山脈はガスの中。
山頂でシロヤシオを眺めながら、同行者の方と少しお喋りを楽しんだが、景観のないところで長居は無用。 次の目的地七曜岳に向かう。
大普賢岳から七曜岳へ
山頂から西へ急斜面を下り切ると水太ノ覗。 覗こうにも辺りはガスに包まれていて視界不良、残念(゜Å) 。
暫く歩くとシロヤシオとシャクナゲロードに差しかかる。 このあたりのシャクナゲは今が盛り。 2年前に行った三川山よりも広範囲に群生していて、花付きもいい。 この時期に大普賢を歩くなら、ここまで足を伸ばすことをお勧めしたい。
国見岳の中腹を巻きながら歩き、一旦下って登り返すと七曜岳。 岩峰の狭い頂で昼食をとりながらお喋りを楽しむ。 同行の女性は、北海道の山が特にお気に入りで、羅臼岳、斜里岳、羊蹄山、トムラウシ山などを踏破。 今度は幌尻岳に登る予定で、そのための鍛錬をしているそうだ。
暫く休んでいると時折日も差しガスも取れて、今まで歩いてきた峰々を一望することが出来た。
七曜岳登山道下山
きょうはロングコース。 ゆっくりしている余裕はない。 さあ出立だ。
七曜岳から5分ほど下ったところに無双洞コースと行者還岳との分岐がある。 修験道の大峯奥駈道は、ここを直進し、尾根伝いに行者還岳を経て八経ヶ岳にのびている。
名残惜しいが同行者とはこの分岐でお別れだ。 彼女はご主人が待つという行者還トンネル方面へ直進し、私達はここを左折して、無双洞へ向かう長い下りを取る。 道は急勾配なうえ、前日の雨で滑りやすい。 夫婦で交互に尻餅をつく。 七曜岳をピストンすればよかったと後悔(>へ<)
1時間ほど歩くとやっと長い下りから解放され、水太谷に出た。 ここで一服し、谷を渡渉。 その後緩やかな道になるが、それも束の間、終盤にこのコース最大の難所が待ち受けていた。 ほぼ垂直に見える鎖場や難所が100mほど続く。 力を振絞って攀じ登るが、急勾配の道を下った足には堪えた。
そこをクリアすると、山腹に沿った平坦な道となり、やがて和佐又のコルに出て、駐車場に到着。
同行者からタフなコースと聞いてはいたが、登りかえしがきつい、聞きしに勝るコースだった。
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